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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業等を紹介するページです。
(2023年5月16日、ものづくり振興課 足利・恩地)
今年、京都に本社移転を果たされたスタートアップ企業・日本農業株式会社(2017年設立、本社:南丹市)(外部リンク)の大西代表取締役、梶取締役にお話をおうかがいしました。
神戸大学在学中の20歳の時に起業され、農薬や化学肥料を使わないオーガニック農業を進めてこられました。化学肥料を使えば害虫も増え、農薬を巻かないといけなくなる負の循環を断ち切るため、害虫を駆除する益虫の生態系の構築、雑草の太陽熱防除など、手間はかかるが、脱炭素社会の構築のためにも、地道に積み重ねてこられました。その甲斐あって、新規就農者の中には、オーガニック農業を志向する仲間も増えてきており、同社のノウハウを積極的に提供しているそうです。
そうした農業の6次化の一環として取り組んでいるのが野菜スープ「たんとスープ」。シェフとオーガナイザーに加え、ヴィーガン対応のものもあります。
オーガニック農業を進めてきた同社のストーリーに惹かれた他社が、同社のブランドも連ねた形での開発委託を行うケースも増えているそう。
そして、コロナ禍では、大手印刷企業と、急速冷凍し、そのまま電子レンジで解凍できる器パッケージも共同開発。
リアル・オンラインのショップのほか、自然派の高級スーパー等でも取り扱いが拡大中。さらには海外展開も視野に入っています。
ビジネスコンテスト等での受賞歴も数多く、メディアの露出も多い同社。大規模店舗向けの業務用冷凍冷蔵庫等の大手、フクシマガリレイ株式会社のインキュベーションを拠点に、研究開発や協業を進めてこられました。
見据える先は、SDGsのその向こうです。
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