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経歴の所属名は、発令当時のものです。(組織改正により、現在の所属名と異なる場合もあります。)
経歴
平成27年4月 京都府立東舞鶴高等学校
蔵書管理から読書活動推進、授業支援まで、幅広く図書館運営に関わっています。生徒たちに読書への興味を持ってもらえるよう、本の展示コーナーの作成や図書館イベントの企画、広報紙の発行、読書にかかわる学校行事の実施など、さまざまな活動を通して働きかけています。また、教諭と連携しながら、図書館を活用した授業を行っています。資料収集やパスファインダーの作成、本の紹介など、積極的な支援を心がけています。図書館以外では、広報に関わる業務を担当しています。
学生時代を過ごした京都で、人と本をつなぐ仕事に関わりたいという思いを持ちました。学校図書館では、1冊の本との出会いをきっかけに子どもたちの未来が変わっていくこともあります。そんな場所で、子どもたちの世界を広げ、その成長を見守ることを一生の仕事にしたいと考えました。
生徒たちが変化していく様子や成長を感じられることです。図書館にはいろいろな生徒がやって来ます。悩みや問題を抱えた生徒が、司書とやりとりをするうちに少しずつ変化していき、さらには読書に興味を示すようになることがあります。学年・クラスを越えて生徒同士が出会う場となり、新しい世界が広がっていくこともあります。図書館を通して、可能性に満ちあふれた生徒たちの背中をそっと押すことができるのは、司書としてこの上ない喜びです。
想像していたよりも、一人ひとりの生徒と向き合える時間があると感じました。また、図書館以外の業務も幅広く関わらせていただくことができ、そのことも図書館司書としての成長につながっていると感じています。
ミヒャエル・エンデの児童文学『モモ』に登場する主人公の女の子モモは、話を聞いてあげるだけで自然とアイデアがわいてきて、いろんな物事が解決していくという特技の持ち主です。みんなは「モモのところへいってごらん。」と言うようになります。そんなふうに思ってもらえる図書館司書でありたいと思いますし、モモのような存在になれることを目指しています。まずは上手な聞き手となり、利用者の声に耳をすませることを意識しています。
基本的に図書館司書は学校に一人しかいませんが、たくさんの人に囲まれながら働くことができます。教職員と連携して授業や学校行事に関わることや、他校の司書と共に専門性を高める機会もあります。人懐っこい生徒たちと語り合ったり、悩みを抱える生徒を見守ったりすることもあります。これから出会う人や物に興味を持ち、心を開いていく姿勢が大切だと思います。
(平成31年3月取材)
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