南丹広域振興局
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普及職員が、府外優良産地の栽培事例について情報収集を行うため、兵庫県丹波農業改良普及センター管内での視察研修を行いました。ほ場では、現地の耕種概要、黒大豆の草姿及び設置されたデータロガーの確認をするとともに、優良産地での高温干ばつに対する取組みや栽培管理等について意見交換を行いました。
意見交換では、黒大豆の夏季かん水の重要性が再確認され、農家に向けたかん水啓発の取組みを、相互に紹介するとともに、排水対策や土寄せ等の栽培管理、病害虫被害の発生状況に関しても情報交換を行いました。また、今後も双方の産地の収量品質向上に向けて、情報交換を行っていくことを確認しました。普及センターは、今年産の作柄、品質の調査、情報収集を進めながら、来年度以降の技術対策・支援方法について検討を行っていきます。
犬甘野営農組合で、令和7年度産水稲栽培研修会が開催されました。同組合では、組合員がエコファーマーの認定を受けられていますが、同制度の廃止を受け、令和7年度以降に、京都府みどり認定の申請を検討されています。普及センターからは、エコファーマーの取組における農薬や肥料使用の注意点等の説明に加え、京都府みどり認定制度の要件等の説明を行いました。
出席者からは「農薬をローテーション散布する際の代替薬剤を知りたい」等の質問がありました。また、みどり認定制度に対して「制度を消費者に広く認知してもらえるよう、広報活動の強化等を行ってほしい」等多数の意見が寄せられました。普及センターは今後も、環境負荷低減に取り組む生産者の活動を支援していきます。
京都府、兵庫県の丹波地域を所管する4普及センターが、職員の技術向上と情報交流を図る目的で、普及活動情報交流会を開催しました。
内容は、耕畜連携によるWCSイネ生産、緑肥を活用した水稲肥料栽培、スクミリンゴガイ被害対策等の活動事例の報告と、各地域産米を用いた食味官能評価手法についての研修を実施しました。
参加者からは「米の食味の評価方法を初めて体験できた」「各地域の作柄や取組状況がよく分かった」等の感想がありました。また、今後とも地域、生産振興に役立つ情報交流を深めていくことを確認しました。
鶴ケ岡振興会長、タナセン社長、JA京都、普及センターが、出品された農林産物の品質や外観を審査し、鶴ケ岡振興会長賞、タナセン社長賞、金賞、銀賞、銅賞の計5点を選出しました。出品された農林産物は審査終了後、秋まつりの参加者に向けて販売されました。
出品者から「高温乾燥の影響により、小豆や他の野菜を作るのは難しかった」との声がある中、優れた農林産物が多数出品され、出品者の努力と熱意が感じられました。高品質な農産物の安定生産を維持するため、普及センターでは、今後も適切な栽培管理に向けた支援を継続していきます。
生産者および関係機関が集まり、契約数量達成に向けて、ビール大麦栽培研修会が開催されました。JA京都からは、令和6年産ビール大麦の栽培実績について、全農京都からは、ビール大麦の情勢についての情報提供がありました。普及センターからは、栽培暦の変更点と変更に至った苦土石灰試験結果や排水対策の重要性を生産者に伝えました。
生産者からは「コスト削減のため苦土石灰を活用してみたい」との意見がありました。普及センターは、今後も関係機関と連携し、契約数量達成に向けてビール大麦の生産を支援していきます。
黒大豆研究会会員によるほ場見学会が開催され、会員間の交流や黒大豆の莢付き・子実肥大について、耕作者による管理の工夫の紹介や意見交換が行われました。普及センターは、見学したほ場で行われている高温対策実証ほ場の状況などについて説明し、会員間の交流の支援を行いました。
本見学会は、会員から他会員のほ場見学の要望があったことから、普及センターの調整のもと実現したものです。当日は地域の離れた会員も参加し、顔を合わせることができました。参加者からは、かん水、防除の回数、除草の方法、マルチ栽培の方法や販売先など、積極的な情報交換が行われました。普及センターは今後も、黒大豆と黒大豆エダマメ安定生産のため、見学会や研修会の企画、呼び掛けなど、支援を継続していきます。
普及センター職員が講師を務め、野生鳥獣の習性を利用した電気柵の張り方や環境づくり、経営計画や販売方法の重要性について説明を行いました。その後の修了式では、受講生が本講座の感想や今後の営農に向けた抱負を発表しました。
受講生からは「現地研修で、篤農家や受講生同士のつながりを築くことができた」、「農業に係る基礎を学ぶことができた」など前向きな感想や今後の抱負が述べられました。普及センターは、今後も南丹管内の新たな担い手の育成を目指して、就農に向けた取り組みを支援していきます。
今年度の人づくり重点計画で、重点対象に位置付けている農業者に対し、目標の進捗状況など聞き取りを行いました。その後、同農業者が栽培方法に悩んでいるナスについて、模範となる生産者のほ場見学を実施し、資材の使い方など栽培のポイントを学びました。
対象農業者からは「実際に丹精に管理されているほ場を見学して、誘引用の資材の使い方や追肥方法など大変参考になった。来年度は栽植本数を増やして、しっかりと栽培していきたい」との感想と決意がありました。普及センターでは、同農業者の経営計画の目標達成に向けて、引き続き支援していきます。
南丹市美山町のサツマイモ農家を支援するため、干し芋適性や収量性を検討することを目的に、収量調査を実施しました。
生産者からは「収量が多いと思われる品種がある」「他品種よりも優れているのであれば、栽培面積を増やしたい」等、今後の方針について多くの声が寄せられました。
普及センターは、干し芋により適した品種を提示できるよう、今後も調査を続けていきます。
今回、小豆(京都大納言小豆)の採種ほ場の植付確認と、黒大豆(新丹波黒)採種ほ場の開花期検査を実施しました。種子生産者、JA、普及センター職員(種子検査員)が手分けしてほ場の中に入って生育を確認し、異形株の抜き取り等の指導を行うとともに、生産量の確保に向けて、病害虫防除や潅水・排水など当面の管理についても指導しました。
多くのほ場で外来雑草(特にヒロハフウリンホオズキ)の抜き取り等が必要になり、栽培管理にこれまで以上の労力が必要な状況ですが、普及センターは、今後も健全な種子の生産に向けてほ場管理を指導していきます。
プラスチック被覆型肥料施用による環境負荷や、近年の肥料価格高騰による生産コスト増加への対策として、環境負荷低減やコスト削減が期待できる、緑肥を活用した栽培研修会を実施しました。普及センターからは、耕種概要や生育調査の結果を報告しました。その後、実証ほの見学を行いながら、生産者からの質疑応答や情報交換が行われました。
参加者からは、緑肥を活用した場合のコスト削減効果、緑肥すき込み量や堆肥施用の有無、水稲の食味などについて多くの質問や意見交換があり、参加者の関心の高さが伺えました。今後も緑肥を活用した栽培の調査や巡回、成績報告会などを通して緑肥の普及に取り組み、環境負荷を低減した農作物生産の拡大に向けて活動していきます。
講義では、職員が講師を務め、南丹地域の主要な秋冬野菜の紹介や、品目ごとの栽培のポイント、農業気象災害の軽減には事前対策が重要であることを伝えました。
交流会では、南丹地域で就農する人の新しいつながりをつくるため、職員がファシリテーター役を担い、受講生に対して、就農場所や栽培品目、就農のきっかけや目指していること、困っていることなどの発言を促し、活発な意見交換ができました。
受講生からは「実えんどうが有利な品目だとわかった」「気象災害への対策の重要性を認識できた」「色々な話を聞けて、良い交流ができた」などの感想が寄せられました。
なお、普及センターでは今後、受講生のうち希望される方に対して、ほ場や自宅を訪問し、栽培技術や農業経営について、個別に相談できる機会を設けていきます。
南丹管内の特産品である京かんざしの初競りが、京都市中央卸売市場で実施されました。今年は、当初に計画されたとおり、8月上旬での初出荷を迎えることができました。普及センターは、生産者をはじめ、関係者とともに仲卸業者を回り、チラシを配布して京かんざしのPRを行いました。
生産者からは「仲買からも期待されている声が聞けた」との喜びの感想が寄せられました。また市場からは「高温にもかかわらず良い品物が出荷されている」との評価を受けました。普及センターは、今後もJAや生産者と協力して、京かんざしの安定生産に向けた取り組みを支援していきます。
府内で唯一、丹波くり栽培による「地域特産物マイスター」認定者の山内善継氏に、丹波くりの歴史や栽培方法についてご講義いただきました。その後、山内氏のくり園を視察し、剪定方法やほ場管理のポイントについて説明を受けました。
受講生からは「生産者としての情熱が伝わってきて、とても刺激を受けた」「接ぎ木が有効で、思い切った剪定が必要だと改めて理解した」といった感想が寄せられました。また、本講座を介して、新たにくり栽培に挑戦したいという意欲を持つ受講生も見受けられました。普及センターは今後も、南丹管内の新たな担い手の育成を目指して、就農に向けた取り組みを支援していきます。
南丹地域農業士会が、担い手育成をテーマに夏期研修会を開催しました。先進的な技術習得を目的に、管内の賀茂なすほ場や水耕レタスほ場の見学を行い、その後、農林水産技術センターで交流会を実施しました。交流会では、新規就農者の問題解決や現状の共有など、終始会話が途切れることもなく、終了後には、名刺交換等を行い名残惜しむ姿が見受けられました。
農業士からは「改めて農家として生活することの難しさを痛感した」「交流会の時間を長くすべきだった」、新規就農者からは「大変勉強になった」「もっと先輩方の話を聞きたかった」等の感想が寄せられました。普及センターは、今後も地域農業や担い手育成にかかる農業士の役割発揮について支援していきます。
日吉生産振興会の研修会が開催され、市場の日吉産農産物の品質確認と市場担当者との懇談会が行われました。普及センターからは、今後の栽培について注意点を説明しました。また、山本農園の万願寺とうがらし栽培ほ場を見学し、農園代表者から仕立てや剪定方法等の説明を受け、他地域の栽培方法について参加者と共に見識を深めました。
万願寺とうがらしについては当日の出荷物の品質も良く、壬生菜については市場担当者から産地として頼りにしているとの評価を受け、参加者の栽培意欲が向上しました。山本農園のほ場見学では、日吉地域に普及していない誘引方法や、丁寧に管理されたほ場の様子に、驚きの声が寄せられました。普及センターは、今後も日吉地域の特産物の栽培について、JA京都と協力しながら合同巡回や研修会を行い、生産量増大や品質の安定に向けて支援していきます。
令和6年度に、「祝」から品種が全面切り替えとなった酒米の新品種「祝2号」について、高品質・安定生産を目的に、栽培研修会を実施しました。酒米の需要動向などは全農京都より、品種特性や今後の栽培管理は普及センターより説明を行いました。
質疑応答では「疎植でも収量は確保できるのか」「草丈がこれまでよりかなり低いが問題ないのか」等多数の質問が寄せられ、生産者の新品種に対する関心の高さが伺えました。普及センターでは、今後も「祝2号」の安定生産に向けた取り組みを支援していきます。
JA全農京都職員を講師に迎え、農作業中に起こりやすい事故の事例を動画等で伝えるとともに、トラクターや草刈り機のメンテナンスと安全操作のためのチェック方法について、実演を交えた講習を行いました。
受講生からは「草刈り機の刃の交換時期や農業機械の仕組み等、実践的な内容がよく分かった」、「セルフメンテナンスを徹底して、長く安全に使用できるようにしたい」といった感想が寄せられました。また実習として、受講生が実際に草刈り機やトラクターを動かす機会を設けたため、農作業安全についての見識を深めることができました。普及センターは今後も、南丹管内の新たな担い手の育成を目指して、就農に向けた取り組みを支援していきます。
伏見とうがらしの出荷に向けた目合わせ会を実施した後、普及センターから排水管理やせん定方法、尻腐れ果やアントシアン果対策、病害虫対策について説明を行いました。
生産者からは「尻腐れ果の防除を徹底し、高品質な伏見とうがらしを出荷したい」「斑点細菌病を防ぐためのほ場管理のポイントを知りたい」等、質問や感想が寄せられました。普及センターは、関係機関とともにほ場巡回等を含め、良品質生産に向けて支援していきます。
近年の高温や干ばつ等の気候変動に適応した黒大豆・黒大豆エダマメの安定生産を目指して、かん水技術対策研修会を開催しました。座学研修では、簡易土壌水分計を活用して、うね間かん水することで花落ちや莢落ちを防ぐ方法を説明し、現地研修では、うね間かん水の実演と生産者間での情報共有を行いました。
うね間かん水に関する質問が多く交流も活発に行われ、参加者の関心の高さが伺えました。普及センターでは、今後も実証技術の調査や定期的な巡回を通して、うね間かん水の指導や簡易土壌水分計の普及に取り組み、黒大豆・黒大豆エダマメの安定生産を支援していきます。
参加された農家は、有機農業をはじめ、環境にやさしい農業や生活提案に関わるブースより各々関心のあるブースを視察し、出展者との交流を通して情報を収集しました。視察後には、環境にやさしい農産物の生産や販路開拓・営業活動について視察参加者同士で情報交換を行いました。
参加者は、自身の営農状況に照らし合わせながら「農家同士の横のつながりに加え、流通、小売、消費者、地域、行政も含めたコミュニティ作りが必要」、「予想以上に、一般の多くの方が有機農業に関心を寄せていることを知り、驚いた」と気づきを得た様子でした。普及センターは、農家の得た気づきを基に、効果的な販売活動・営業活動が行えるよう支援していきます。
研修会では、中干し、間断かんがい、穂肥、出穂期前後の水管理、カメムシ対策の畦草刈り、いもち病等の病害やジャンボタニシ対策の講習に加え、熱中症対策の呼びかけを行いました。
各会場で生産者より「葉色が薄いのはなぜか」、「高温対策について、今からはどのようなことができるか」等多数の質問が寄せられ、良食味米生産の機運が高まっている様子でした。普及センターは、今後も関係機関と連携して、京都丹波米の品質向上に向けて取り組みを進めていきます。
現地経営研修として、コギクとキュウリや賀茂なすを栽培している農業者のほ場を見学し、栽培方法や経営概要について説明を受けました。
受講生は、実際にほ場を見学し、生産者の栽培技術やうまく工夫している所を確認しました。質疑応答では「コギクのフラワーネットはどのように掛けるのか」「キュウリを整枝した後、枝や葉はどうしているのか」など、多くの質問がありました。また、意見交換により、受講生同士のつながりが深まった様子でした。普及センターは、今後も南丹地域の新たな担い手の育成を目指し、就農に向けた取り組みを支援していきます。
視察研修会では、京丹波町へ移住した女性から、移住のきっかけや古民家カフェの立ち上げ、地元産食材を活用したユニークなメニュー開発等の話を伺いました。また「ワクワクする道の駅」を目指す道の駅「和」の駅長からは、地域の素材を商品に変えていく取組等について説明いただきました。その後、各会員の加工品等に関する情報交換が行われました。
参加者からは「材料費が高騰する中で、商品価格を据え置きするために、これからも工夫しながら頑張りたい」との発言や、情報交換の中で、地域や手作りの良さを再確認する様子が見受けられました。普及センターは、引き続き管内の加工活動が継続されるよう支援を行っていきます。
亀岡市では、有機JAS認証基準に準拠する方法で栽培したコメを学校給食に用いる取組みを行っています。普及センターでは、栽培上大きな問題となる雑草への対策の一つとして、除草機の利用を取り上げ、農機メーカー4社の協力を得て除草機の展示・実演会を行いました。
すでに除草機を導入されている参加者から「適期作業が大事」との発言がありました。参加者アンケートでは「実演が参考になった」「除草機導入を検討中」との回答が多く、関心の高さが伺えました。普及センターは、生産安定化に向けて、これからも生産者交流会や収穫後の報告会などで雑草防除技術を取り上げていきます。
部会と関係機関が合同でほ場巡回を行い、共撰出荷開始のタイミングについて確認するほか、部会員に生育状況の聞き取りを行いました。目立った病害虫被害はなく、生育はおおむね順調でした。着果の様子から、2番果、3番果の出荷が予測される6月末頃に、共撰出荷会議を行うこととなりました。
部会員からは「昨年同様、価格が好調であると嬉しい」「夏場の暑さ対策に白マルチを導入してみた」といった声が寄せられました。共撰出荷は10月末まで続くため、定期的な目合わせ会を実施し、規格の統一と出荷量の増加が実現されるよう、普及センターは部会活動を支援していきます。
総会では、より活発な協議会活動を行うための役員体制改正(案)の提案や、令和5年度の事業報告(5年度売上:6億3千8百万円)が行われました。また令和6年度の事業計画、予算及び新役員体制での役員改選における議案については、全てが承認されました。
閉会時に副会長から「10年前に協議会を立ち上げたが、ここまで発展するとは想像もできなかった。今後は、若い人や女性の意見も取り入れながら、集客から誘客を目指し、更なる発展ができるよう活動していきたい」との挨拶がありました。普及センターは、今後も会員への技術的な対応を通じて、協議会活動を支援していきます。
普及センター職員が講師を務め、病害虫防除及び農薬の取り扱いについての注意事項、土づくりのアドバイス、南丹地域の特産物である小豆の栽培について説明を行いました。
受講生は熱心に聴講され、質疑応答では「農薬が余ったり、有効期限が切れた場合の廃棄方法はどうすればよいのか」、「土壌酸度の確認方法を教えてほしい」、「小豆の除草剤散布体系で使う除草剤の詳細を知りたい」等、多数の質問が寄せられました。また講義終了後も、数多くの受講生が個別に相談や質問をされる姿があり、営農に向けた積極的な様子が見受けられました。普及センターは、今後も南丹管内の新たな担い手の育成を目指し、就農に向けた取り組みを支援していきます。
開講式では、来賓者より受講生に激励の言葉が贈られ、受講生は自己紹介で、目指す農業像や営農に対する意欲を語られました。開講式後の第1回講座では、普及センター職員が黒大豆・枝豆、夏野菜について講義を行いました。
受講生の自己紹介では「地域の農業を守りたい」「儲かる農業を目指したい」等の抱負が述べられ、講義後には「畝幅はどこを指すのか」「野菜の種類によって堆肥の種類を変えるのか」など多くの質問が寄せられました。普及センターは今後も、サポート講座を通して地域の担い手の育成に注力していきます。
日吉町の壬生菜生産者7か所のほ場をJAと合同巡回し、病害虫発生の状況確認に基づき、播種、発芽、葉色等の生育やかん水・除草等の栽培管理について助言しました。
巡回中にお会いした生産者からは、キスジノミハムシのローテーション防除に使える薬剤の相談や、夏季の高温対策に関して「ハウス上部の熱された空気を逃がすためのダクトを導入したい」「遮光シートも導入したいが、高価で補助がないと購入は難しい」といった声が寄せられました。
今後普及センターは、病害虫防除の指導や栽培状況の確認を日々の巡回と合わせて行うと共に、高温対策について補助事業の活用も含めて生産者に情報提供し、引き続き壬生菜の安定生産と高品質化に向けて支援していきます。
令和6年度の播種時期や出荷、共撰期間など、今年度の活動方針について確認した後、普及センターは、遮熱・遮光資材(太陽シート)のトンネル掛けによる夏期の発芽安定方法を説明し、安定出荷に向けた播種計画を呼びかけました。また、来賓の京果、JA全農京都から、市場の情勢についての情報提供と令和5年度の出荷実績について報告があり、品質向上と安定出荷を継続して目指すこととして、生産者が決意を固めました。
総会・研修会では、生産者と関係機関の間で、安定出荷に向けた出荷調製や栽培時期について、積極的な提案と意見交換がなされました。普及センターでは、今年度も高品質な京かんざしの安定出荷に向けて、関係機関及び団体とともに支援を行っていきます。
ビール麦の収穫適期を予測するために、農家組合の代表者と関係者で亀岡市各地のほ場を巡回しました。団地ごとに行った成熟進展の確認と子実水分の測定結果から、生産者が行う刈取計画の立案を支援しました。
生産者からは「暖冬や3月の低温などで生育が心配だったが、収穫期の目安が立てられる」などの声が寄せられました。普及センターは、JAとともに適期収穫の啓発を行い、ビール麦の高品質生産を支援していきます。
水稲生産を担う株式会社鎌谷の職員(きょうと食いく先生を含む)から、育苗施設の説明がなされた後、田植え体験が行われました。普及センターからは、米づくりの手順や年間消費量の推移について説明し、地産地消が農地保全や美しい自然景観維持につながっていくことを伝えました。
小学生からは、田植えを楽しみつつ、この体験を通じて「米作りの大変さとお米を食べる大切さを知ることができた」等の感想が寄せられました。普及センターは今後も、地域農業に対する興味を育む食育活動を支援していきます。
担い手の農業経営の課題解決に向けた専門家派遣を受けて、相談会を実施しました。まず、経営主から今後の経営と黒大豆、枝豆の生産活動の方向性について話を伺い、普及センターからは、枝豆の出荷作業の効率化や出荷量の増加に向けた改善案を提案しました。専門家からは、雇用就農やバイヤーに対する販売戦略についてのアドバイスが行われました。
参加者からは、今後も定期的に相談の機会を設けてほしい等、経営規模拡大に向けた前向きな声が寄せられました。普及センターは引き続き、法人化を目指している生産者を対象に経営支援を進めていきます。
農林水産技術センターから「府内全域の中山間地域に適用可能な、農作物管理適期を予測するシステム」開発のため、地理条件が異なる複数地点への気象観測装置の設置について協力要請がありました。普及センターは、設置地点の選定、生産者との調整を行い、農林センター担当者と協力して気象観測装置の設置を行いました。
農作業に支障がないように配慮して装置を設置し、最終的に水稲18地点、豆類16地点に設置予定です。設置後6か月間データを取り、普及センターは現地巡回時に装置を確認するなど、調査に協力することとしています。
本講習会は瑞穂地区女性部の活動の一環として開催され、普及センターからは、中玉トマトの栽培のポイント及び病害虫防除について説明しました。講習会終了後、JAからレッドオーレの苗が配布されました。
参加者からは、幼苗の倒伏対策や保温方法についての質問が挙がりました。また、講習会後「幼苗が育つように支柱の立て方を工夫したい」といった声が寄せられました。普及センターは引き続き、地域農業の多様な担い手を対象に、栽培技術の情報発信を進めていきます。
当日出荷された品物で、京みず菜の1袋の入り株数や株元等の調製状況について、目合わせを行いました。普及センターからは、この時期に発生しやすい、葉先の縁枯れやしおれ原因と対策についての説明をしました。
また、高温対策として新たな品種試作への協力を呼びかけました。さらに、農作業安全及び熱中症の注意喚起を行いました。
生産者から「切り口黄化の原因や防止対策は?」「この時期、株元にいる黒っぽい小さな害虫は何?」などの質問がありました。普及センターは、JA京都とともに、コロナ禍で途絶えていた月例巡回を復活させ、京みず菜の安定生産に向けた支援を行っていきます。
総会では、令和5年度の事業報告等が行われ、売上が前年比96.4%と微減だったことなどが報告されました。また、運営要領の改正案、令和6年度の事業計画、売上計画、予算の議案は全て承認され、本年度も売上1億円達成を目指していくことが決議されました。
新鮮で安心・安全な野菜を供給するため、農薬等使用記録簿の提出の義務化が周知徹底されました。これは、会員が前年度から研修を行い、記入しやすい様式を検討し、会員総意で作成したものです。普及センターは今後も、朝市や直売所など顔の見える農産物供給に対する活動を支援していきます。
万願寺とうがらし苗の配布会が開催され、その際に定植時の注意点、トンネル被覆による保温やわき芽かき等の定植後の管理についてのポイントをまとめた資料を生産者に配布し、説明しました。
参加した生産者からは「定植後、気づかない間にアブラムシが発生している」といった相談や「ここ数日は気温が高いので活着が進みそうだ」といった発言がありました。今後、普及センターは、JA京都と配布した苗の定植状況の確認を目的とした合同巡回や、出荷物の品質安定を目的とした出荷目合わせ会での講習会を予定しており、引き続き万願寺とうがらしの安定生産に向けて支援していきます。
お問い合わせ
南丹広域振興局農林商工部 南丹農業改良普及センター
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