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治山事業は、森林法に基づいて指定された「保安林」の維持・造成を行うことにより、山地に起因する様々な災害から、府民のみなさんの生命・財産を守ることを目的としています。
また、治山事業は、水源かん養、生活環境の保全・形成などを図る上できわめて重要な施策の一つであり、安全で安心できる豊かなくらしの実現のために必要不可欠な事業です。
もう少し簡単に言えば、「治山事業=荒ぶるやま(山)をおさ(治)める事業」となります。
やま(山)には、その上に育っている樹木も、そこを流れている渓流も当然含まれます。
※治山事業は、保安林の維持・造成が目的であり、保安林であることが実施要件になっています。
治山事業には大きく区分すると「渓間工」「山腹工」「森林整備」があります。
土石流が発生した(発生しそうな)渓流において、不安定な堆積土砂や渓流沿いの斜面を安定させるため、比較的規模の小さいダムなどを複数設置します。
また、大規模な土石流の発生する可能性の低い渓流や環境保全が重要な渓流では、京都府内産木材を使った木製のダムを設置します。
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治山ダム工(京都市右京区京北中江町) |
治山ダム工(京都市右京区京北芹生町) |
山腹斜面が崩壊した(崩壊しそうな)箇所においては、不安定な斜面をコンクリートの枠などで押さえて緑化を図ります。
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山腹工(京都市山科区四ノ宮) |
山腹工(京都市右京区梅ヶ畑) |
人の手で植えられたスギやヒノキが必要な手入れをされずに不健全な状態になっている森林では、本数調整伐(間引き)を行います。
手入れされた森林は、地面に太陽の光が差し込み、下草が生え、表土の流出防止・水源のかん養などの森林の機能が十分発揮できるようになります。
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本数調整伐(京都市左京区鞍馬) |
目標林型 |
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