ここから本文です。
今、若い世代は「文化」をどんなふうに捉えているのでしょうか。現役高校生の皆さんに、「自分にとっての文化とは何か」を語ってもらうと同時に、文化の担い手として部活動に打ち込む上で感じる魅力を聞きました。
※感染症対策を講じた上で取材しました
取材協力/府立嵯峨野高等学校の生徒の皆さん
「私にとってホッと一息つける場所」 3年 畑中 芽緒さん
「文化は私たちの生活そのもの」 3年 星川 真砂さん
中学の伝統芸能鑑賞で狂言に出会ったという星川さん。開演した途端、退屈そうにしていたみんなの表情が輝き、爆笑も起こる様子に「狂言ってスゴイ!」と衝撃を受けたそう。畑中さんは小学生の頃から狂言を観るのが好きで、高校選択の決め手も「狂言部があったから」だとか。尊敬する茂山千五郎先生の指導のもと部員全員で研鑽を続け、「知るほどに奥深さ・面白さの“沼”にハマっていきます」。本物に触れる感動が、新たな伝統の担い手を育んでいきます。
伝えるものそして自分たちで作り出すもの
3年 小島 慎人さん
文化とは「伝わるもの」
2年 松田 陸さん
人との関わりの場
2年 吉田 小夏さん
(※注)吉田さんの「吉」の文字はつちよし(土に口の吉)です
人の歴史が抽出され積み重なった「秘伝のタレ」
1年 田中 鉄郎さん
「文化は人と人とをつなぐ架け橋!」 3年 青山 詩流さん
「苦しかったときにバンドマンの演奏で勇気づけられた」という青山さんは「自分も音楽で人を笑顔にしたい」との思いで軽音楽部に入部。仲間と共に練習を重ねてきました。同部では100人超の部員が数人ずつバンドを編成し、校内ライブやコンテストなどに取り組みます。各人が音に込めた思いは共鳴し、観客を巻き込んだ熱狂となる──そんな活動の中で彼が感じたという「音楽文化が持つ“人と人とをつなぐ力”」は、しっかりと後輩たちへ受け継がれています。
心をつなぐものそれが文化だと思う
3年 山本 ゆりさん
今を生きる私達の鏡
2年 綿貫 然太さん
個々の理想が集う場です
3年 大木 響互さん
戦争にも負けない最強の原動力
2年 山内 楓さん
皆さんは「文化」に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか。もしかしたら、少し堅苦しさを感じる人もおられるかもしれません。
では、なぜ京都に文化がたくさん残っているのでしょうか。理由はいろいろ考えられますが、確実に言えるのは、それらの美しさや、深み、味わいといった価値が、時を超えてなお色あせず、何世代にもわたって受け継がれてきたということです。京都には、そんな「本物」の文化に出会える機会が数多くあります。学校の部活動もその一つ。今回、部活動を通じて文化と向き合う高校生の皆さんに「あなたにとって文化とは?」と尋ねたところ、非常に示唆に富んだ答えを頂き、あらためて文化の持つ意味の広さを感じました。
皆さんも、この秋に府内で開催されるイベントなどを通して文化に触れ、「自分にとって文化とは?」の答えを探してみてはいかがでしょうか。
京都府知事 西脇隆俊
文化とは人生を豊かにし地域に夢と活気をもたらすもの
文化庁京都移転に向け、府内では文化イベントが目白押し。伝統的な文化や風土、音楽や舞台、スポーツ、食など盛りだくさん。この秋、ぜひ文化を楽しんでみませんか?
11月18日(金曜日)から20日(日曜日)
「現代アートとコラボレーション」をテーマに京都で開催する日本最大級のアートフェア。国内外から多数のギャラリーが集い、世界水準のアートを発信します。「時間の花」をテーマにした特別展示のほか、連携プログラムなど京都のアートシーンを盛り上げるイベントを各所で開催。
ACK 2021年の会場風景 photo by Nobutada Omote
日時 11月18日、19日 12時から19時
11月20日 12時から17時
場所 国立京都国際会館 イベントホール(左京区)ほか
料金 一般3,000円、大学・高校生1,500円(要学生証)、中学生以下無料(要学生証、保護者同伴)
※京都府民の方は、オンラインチケット
購入時に府民割コード「FUMIN200」の入力で200円割引(全て半角大文字)
受付 Web/事前予約制(先着順)
[お問い合わせ]
ACK実行委員会事務局
TEL:075-708-8591
メール:info@a-c-k.jp
府内外から幅広いジャンルのアーティストが集結。府内各地の会場で、パフォーマンスの披露や、アート・クラフト作品の展示販売などを行います。出演者・出展者も随時募集中。誰もが身近に文化芸術を感じられる機会をお見逃しなく。詳細はWebへ。
京都丹後鉄道あかまつ号(左)提供:WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)
日時 11月19日(土曜日)、20日(日曜日)
場所 京都丹後鉄道(あかまつ号)、宮津駅・天橋立駅・西舞鶴駅(宮津市、舞鶴市)
日時 12月9日(金曜日)、令和5年2月26日(日曜日)
場所 長岡京市中央生涯学習センター、長岡京市役所旧庁舎(長岡京市)
日時 令和5年2月18日(土曜日)
場所 ガレリアかめおか(亀岡市)
日時 令和5年2月23日(木曜日・祝日)
場所 京都コンサートホール(左京区)
日時 時間は会場により異なる
料金 無料
[お問い合わせ]
文化芸術発信強化実行委員会事務局
TEL:075-414-5140 FAX:075-414-4223
11月19日(土曜日)、20日(日曜日)
「全国お茶まつり」が9年ぶりに宇治市で開催されます。全国の茶生産者が日本一を目指して競った全国茶品評会の表彰式のほか、19日・20日の宇治茶の魅力発信イベントでは、品評会入賞茶の淹れ方体験や限定スイーツ販売、宇治市観光大使コラボ企画なども開催。
日時 10時から16時
場所 お茶と宇治のまち歴史公園茶づな、宇治公園(詳細はWebへ)
[お問い合わせ]
山城広域振興局 農商工連携・推進課
TEL:0774-21-2392 FAX:0774-22-8865
11月23日(水曜日・祝日)
日本各地から伝統文化を担う子どもたちが京都に集結し、日々の活動の成果を大舞台で発表します。また、会場内では、いけばなや奈良筆づくり、堺線香づくりなど、関西の伝統工芸や文化に関する展示販売や体験型ワークショップも実施。地域で育まれた伝統文化の魅力を再発見する機会に。
日時 10時から16時
場所 けいはんなプラザ(精華町)
料金 無料
受付 事前予約制(多数抽選)/メール(11月14日まで必着)・はがき(11月14日まで消印有効)詳細はWebへ
[お問い合わせ]
「伝統文化の夢舞台」募集事務局
TEL:06-4391-0124
メール:yumebutai@yumebutai-2022.com
11月26日(土曜日)、27日(日曜日)
府内各地から産地自慢の農林水産物が大集合!野菜・肉・魚・花などの展示販売やグルメコーナー、有名和食店の一品をリーズナブルに味わえる京都食文化体験コーナー、ステージでのイベントなど盛りだくさんの内容です。
日時 11月26日 10時から16時30分
11月27日 9時30分から15時
場所 京都パルスプラザ(伏見区)
料金 入場無料
[お問い合わせ]
公益社団法人 京のふるさと産品協会内
TEL:075-925-8315
FAX:075-366-8316
12月4日(日曜日)まで
10月から12月にかけて府内19カ所で、普段は目にすることのできない非公開文化財が特別に公開されます。今回が初公開となる社寺も。公開場所によって期間や時間、料金などが異なります。詳細はWebへ。
日時 9時から16時(拝観受付)
料金 1カ所につき基本、一般1,000円、中高生500円(別途入山料が必要な場合あり)
※保護者同伴にて小学生以下の子ども1名無料
12月1日(木曜日)から4日(日曜日)まで
府内にお住まいの障害のある方々の作品展。部門ごとに、京都府知事賞、京都市長賞、実行委員会会長賞、優秀賞、佳作を選考し、表彰予定。
日時 10時から17時
場所 日図デザイン博物館(左京区)
料金 無料
《潜水が得意なマッコウクジラ》後藤 実
[お問い合わせ]
京都障害者芸術祭実行委員会事務局
TEL:075-414-4601
FAX:075-414-4597
12月3日(土曜日)から18日(日曜日)まで
府内を中心に活躍する幅広い年代の彫刻家の作品約50点が、植物園内の自然や陶板名画の庭の造形を背景に展示されます。また、作品解説や講演会も開催。
日時 9時から17時(最終日は16時まで)
場所 府立植物園、府立陶板名画の庭(左京区)
料金 各施設の入園料
2021年の出品作品
[お問い合わせ]
文化芸術課
TEL:075-414-4231 FAX:075-414-4223
12月11日(日曜日)
園内を回りながら、作家による作品紹介と解説を行います。
日時 13時から15時
場所 府立植物園
料金 無料(要別途入園料)
受付 当日、植物園会館前で受付
12月7日(水曜日)
府民の皆さんはもとより、海外からの研究者や留学生の皆さんにも日本文化に親しんでいただくために国際交流基金京都支部と共催で開催する上映会(英語字幕付き)。無声映画時代にエンターテイナーとして活躍した活動弁士の姿を描いた『カツベン!』(東映2019)を上映します。
copyright2019「カツベン!」製作委員会
日時 14時から16時10分
場所 京都学・歴彩館(左京区)
定員 220人
受付 TEL・メール(11月30日まで、平日9時から17時)
※本人・同伴者1人までの氏名・TELをお伝えください
事前申込制(定員になり次第締切)
[お問い合わせ]
府民総合案内・相談センター
TEL:075-411-5000
メール:411-5000@pref.kyoto.lg.jp
12月8日(木曜日)
歴史の中で育まれ、無形文化財に登録された「京料理」を堪能する食事会。料理技法や能の実演もあり、京料理の奥深さに触れることができます。
令和4年10月「京料理」が国の登録無形文化財の登録が決まりました!
日時 18時から21時
場所 ホテル・ザ・三井京都
定員 120人
料金・受付 有料・事前予約制(詳細はWebへ)
[お問い合わせ]
京料理フェア実行委員会
TEL:075-365-3124(株式会社JTB 平日10時から17時30分)
12月10日(土曜日)
サッカー、バスケットボール(3×3)などのスポーツを、京都サンガF.C.をはじめとしたトップアスリートと体験・交流できるイベントを、サンガスタジアムby KYOCERAで開催します(小学生対象)。
日時 10時から16時
場所 サンガスタジアム by KYOCERA(亀岡市)
料金 無料
受付 事前予約制(多数抽選、詳細はWebへ)
[お問い合わせ]
スポーツ振興課
TEL:075-414-5145 FAX:075-414-4285
12月18日(日曜日)
全国各地で継承されている太鼓や踊り、箏曲など、伝統文化に携わる全国トップレベルの高校生が京都に集い、圧巻の演技を披露。歓迎プログラムや司会進行など、運営面では府内の高校生が活躍します。
日時 13時から16時30分
場所 京都コンサートホール(左京区)
料金 無料
受付 事前予約制(多数抽選)/Web・郵送(11月18日までに必着)詳細はWebへ
[お問い合わせ]
令和4年度全国高校生伝統文化フェスティバル運営事務局
TEL:06-6312-7013
お問い合わせ