選定理由 |
府内の生息地が限られ、個体数も減少している。 |
形態 |
成貝は通常殻径5mm内外であるが、9mmに達することもある。殻は平巻で円盤状をしており、体層が太く、殻口が大きい。殻の周縁部には3つの竜骨がある。 |
分布 |
滋賀県、京都府、大阪府に分布し、府内では琵琶湖疏水と巨椋池で記録がある。
◎府内の分布区域
淀川水系。 |
生態的特性 |
琵琶湖ではあらゆる底質の湖岸および人工湖岸に生息するが、沿岸域では石の裏面に付着していることが多い。 |
生息地の現状 |
巨椋池は干拓されて消滅し、疏水でも最近の記録がなく、絶滅が危惧されている。しかし、琵琶湖では、疏水の取水口付近にも生息することから、個体数は少ないが疏水にはまだ生息していると考えられる。 |
生存に対する脅威 |
河川改修による生息場所の破壊や水質汚濁による環境悪化。 |
必要な保全対策 |
微小で目立たない種であるため、本種が生息している可能性のある場所を開発する際には、注意深い調査が必要である。 |
その他 |
琵琶湖・淀川水系固有種 |