選定理由 |
環境省の準絶滅危惧種に指定されており、京都府でも生息地が限定されているため。 |
形態 |
体長メス10〜11mm、オス6〜8mm。全体が黒紫色。液浸にすると頭胸部は褐色となる。 |
分布 |
本州(関東地方以南)、四国、九州、南西諸島。京都府では、京都市、八幡市、京田辺市で採取または確認されている。 |
生態的特性 |
マツ、ヒノキ、スギなどの木の幹に長さ2〜3cmの袋状の住居をつくり、片開きの蓋をつける。住居や扉の表面は樹皮やコケで偽装されている。コケの生えた石垣や岩の上にも住居をつくることがある。本種は、住居の口縁に第1脚をかけ、扉を少し持ち上げて待機し、近くを通る昆虫などを襲って住居の中で摂食する。7〜9月に産卵する。卵のうあたりの卵数は30〜130。孵化した仔グモは翌年の4月まで親と同居し、その後に分散する。成体になるまでの期間はわかっていない。 |
生息地の現状 |
神社・仏閣・城址などでの発見が多い。中部地方では、海岸から標高700mの山地まで広く分布する。これは年平均気温が12℃以上の地域である。 |
その他 |
日本固有種 |