選定理由 |
環境省の準絶滅危惧種に指定されており、京都府でも生息地が限定されているため。 |
形態 |
体長メス15〜18mm、オス6〜8mm。上顎は長く前方に突き出る。メスの第1脚は極めて細く長い。 |
分布 |
日本、中国大陸、朝鮮半島に分布する。発見例が少なく、生息地はかなり限定されていると思われる。日本での分布は本州(中部地方以南)、四国、九州。京都府では、京都市、八幡市、与謝郡で採取または確認されている。 |
生態的特性 |
住居には通常蓋がないが、入口を糸で塞いでいる場合もある。夜間は、住居から前足を出して、獲物を待つ。交尾期は9月頃、産卵期は翌年の5〜6月、孵化は7月と推定される。仔グモはしばらく母親の巣の中にとどまり、8月頃にバルーニング(空中移動)によって分散して自分の巣をつくる。成熟に要する期間はわかっていないが、2〜3年であると推定される。 |
生息地の現状 |
比較的明るく乾燥した寺社の境内や畑などに縦穴を掘り、管状の住居をつくる。植物があまり生えておらず、土がむき出しになっている場所で発見されている場合が多い。しかし、深泥池の浮島でも、ピットホールトラップで本種の雄成体が採集されている。 |