クモ目 ジグモ科
ワスレナグモ
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
選定理由 | 環境省の準絶滅危惧種に指定されており、京都府でも生息地が限定されているため。 |
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形態 | メスは体長13~18mmで、全体に黄褐色ないし明赤褐色。オスは体長5~8mmで、全体に暗褐色。上顎は長く前方に突き出る。メスの第1脚はきわめて細く、他の歩脚は太い。オスは胴体部、歩脚ともに細く、メスとはかなり異なった印象を与える。 |
分布 | 日本、中国大陸、朝鮮半島に分布する。発見例が少なく、生息地はかなり限定されていると思われる。日本での分布は本州(北部の青森県、岩手県を除く)、四国、九州。 ◎府内の分布区域 京都府では、京都市、八幡市、与謝郡で採集または確認されている。 |
生態的特性 | 地面に縦穴を掘り、管状の住居をつくる。住居には蓋がないが、入口を糸で塞いでいる場合もある。夜間、住居から前足を出して、獲物を待つ。交尾期は9月頃、産卵期は翌年の5~6月、孵化は7月と推定される。仔グモはしばらく母親の巣の中にとどまり、8月頃にバルーニング(空中移動)によって分散する。成熟に要する期間はわかっていないが、2~3年であると推定される。 |
生息地の現状 | 比較的明るく乾燥した寺社の境内や畑などに生息する。植物があまりはえておらず、土がむき出しになっている場所で発見される場合が多い。しかし、深泥池の浮島でも、ピットホールトラップで本種のオス成体が採集されている。 |
生存に対する脅威 | さまざまな開発行為によって、土の地面が失われれば、ただちに生息不能となる。 |
必要な保全対策 | 地面をコンクリートやアスファルトで覆うような改変はできる限り避けることが必要。 |