選定理由 |
採集例が少なく、京都府でも1箇所でしか採取されていないため。 |
形態 |
体長3〜4mm。暗褐色の腹部には左右2対と後方に縦に並ぶ2個の白斑がある。両側から腹面にかけても2個の長い白斑がある。 |
分布 |
本州、四国、九州、南西諸島に分布しているが、採取例は少ない。京都府では舞鶴市で採取されている。 |
生態的特性 |
カシ、サクラ、クスなどの樹皮上を徘徊する。樹皮の下や神社・寺院の石灯籠からも採取される。樹皮の下に糸でつくられた袋の中で越冬する。出現期は5〜8月とされ、成体で越冬した例が知られているが、生活史の詳細は不明である。 |
生息地の現状 |
東京都では八王子城址などで稀に発見されているが、兵庫県但馬地方では海岸部の照葉樹林帯で見つかるという。京都府では舞鶴市の冠島で1回だけ採取されている。 |
必要な保全対策 |
但馬地方では、夏場はほとんど採集されていないが、樹皮下で比較的多数の越冬が知られている。京都府でも、海岸部の照葉樹林帯での調査が必要である。 |
その他 |
日本固有種 |