クモ類
クモ目 ホウシグモ科
クモ目 ホウシグモ科
ドウシグモ
Asceua japonica (Bosenberg & Strand, 1906)
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
---|---|
2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 情報不足(DD) |
選定理由 | 採集例が少なく、京都府でも2か所でしか採集されていないため。 |
---|---|
形態 | 体長3~4mm。頭胸部と腹部は黒色で、歩脚は黄褐色。腹部背面には前方に2対の白斑、後方に縦に並ぶ2個の白斑があり、さらに側面から腹面にかけても2対の長細い白斑がある。 |
分布 | 本州、四国、九州、南西諸島に分布しているが、採集例は少ない。 ◎府内の分布区域 京都府では舞鶴市(冠島)と八幡市(石清水八幡宮)で採集されている。 |
生態的特性 | カシ、サクラ、クスなどの樹皮上を徘徊する。樹皮の下や神社、寺院の石灯籠からも採集される。樹皮の下に糸でつくられた袋の中で越冬する。出現期は5~8月とされ、成体で越冬した例が知られているが、生活史の詳細は不明である。 |
生息地の現状 | 東京都では八王子城址などでまれに発見されている。兵庫県但馬地方では海岸部の照葉樹林帯に生息し、夏にはほとんど採集されないが、樹皮下で越冬する個体が多く見られるという。京都府でも、海岸部の照葉樹林帯での調査が必要である。 |
生存に対する脅威 | 本種の生息には、社寺林を含めて、ある程度の年月を経た古い樹林が必要である可能性が高く、開発行為による樹林の伐採は生存に対する脅威となる。 |
必要な保全対策 | 樹林の規模の大小を問わず、樹木伐採に際しては、それを必要最小限にとどめる配慮が必要。 |
その他 | 日本固有種 |