選定理由 |
日本固有種で、本州の主として日本海側に分布するが、近畿地方以西ではかなり珍しい。現状では絶滅の恐れが高い (深泥池学術調査団編、1981;藤田・遠藤編、1994)。 |
形態 |
山地の湿原の周辺にはえる落葉低木。葉は倒披針形で先はとがり、葉身基部は鋭形で葉柄に流れ、縁に鋭鋸歯がある。花は白色で、葉腋に集散花序をつくる。雌雄異株。花期は6月。果実は球形で赤熟し、4個の種子をもつ。
◎近似種との区別
山間の湿地には同属のウメモドキが多い。ウメモドキに比べて本種の葉はいちじるしくくさび形となり、葉柄が長い。
◎参照 原色日本植物図鑑木本I:No.341,日本の野生植物木本II:32頁 |
分布 |
本州(主として日本海側、西は山口県まで)。
◎府内の分布区域
中部地域、南部地域(京都市)。 |
生存に関する脅威 |
湿地開発、土地造成などが減少の主要因である。 |
必要な保全対策 |
湿地周辺の護岸、道路整備などの際には注意を要する。 |
その他 |
日本固有種 |