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種子植物 モチノキ科
ミヤマウメモドキ
Ilex nipponica Makino
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 日本固有種で、本州の主として日本海側に分布するが、近畿以西ではかなり珍しい。現状では、絶滅のおそれが高い(深泥池学術調査団編 1981、藤田、遠藤編 1994)。 |
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形態 | 山地の湿原の周辺にはえる落葉低木。葉は倒披針形で先は尖り、葉身基部は鋭形で葉柄に流れ、縁に鋭鋸歯がある。花は白色で、葉腋に集散花序をつくる。雌雄異株。花期は6月。果実は球形で赤熟し、4個の種子をもつ。山間の湿地には同属のウメモドキが多い。ウメモドキにくらべて本種の葉の基部は著しくくさび形となり、葉柄が長い。 ◎参照 日本の野生植物 木本Ⅱ(平凡社)32、原色日本植物図鑑 木本編Ⅰ(保育社)272、深泥地学術調査団編(1981)、藤田・遠藤編(1994) |
分布 | 本州(主として日本海側、西は山口県まで)。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域(詳細不明)、南丹地域、京都市域。 |
生存に対する脅威 | 湿地開発、土地造成などが減少の主要因である。 |
必要な保全対策 | 湿地周辺の護岸、道路整備などの際には注意を要する。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 田中徹