選定理由 |
中部地方以西に広く分布域をもつが、府内では非常にまれで、生育地が限られ、現状では絶滅の恐れが高い(村田,1998)。 |
形態 |
丘陵地の土手や疎林にはえる落葉低木。よく分枝し、枝は細く無毛。葉は互生、長楕円形で、基部はくさび形、ふちは全縁であるが小さく波を打ち、両面とも無毛。花期は6〜8月。雌雄異株。雄花は葉腋に多数束生し、雌花は葉腋に1〜5個がつく。果は扁球形で径4〜5mm。
◎近似種との区別
日本に産する同属のものは沖縄〜台湾に分布する変種のみである。
◎参照 原色日本植物図鑑木本I:No.422,日本の野生植物木本I:263頁,京都植物24(3):7頁(写真) |
分布 |
本州(中部地方以西)、四国、九州、朝鮮半島。
◎府内の分布区域
中部地域、南部地域(山城中部地域)。 |
生存に関する脅威 |
森林開発、土地造成、道路工事などが減少の主要因である。 |
必要な保全対策 |
森林の伐採、林道の整備などの際には注意を要する。 |