選定理由 |
日当たりのよい湿った地にはえる越年草で、産地や個体数が極めて少なくなった。 |
形態 |
茎は高さ10cm内外。全体に毛が無く、根出葉はロゼット状で大きい。3〜5月、茎の先に1個ずつ青紫色の花をつける。花冠は鐘状で先は5裂し、裂片のあいだに副裂片がある。
◎参照 原色日本植物図鑑草本I:No.539,日本の野生植物III:30頁 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。
◎府内の分布区域
中部地域、南部地域。 |
生存に関する脅威 |
湿地の開発、園芸採取、踏みつけ。 |
必要な保全対策 |
自然林の保護、園芸用採取の禁止。 |
特記事項 |
京都府内には本種の生育地となる湿った日当たりのよい草地が極めて少なく、今回の調査で初めて確認された。京都府草木誌(竹内, 1962)には貴船、花背、三ノ宮の記録があるが、標本や写真は残されていない。今回初めて開花した個体を写真で記録することができた。 |