種子植物
種子植物 リンドウ科
種子植物 リンドウ科
ハルリンドウ
Gentiana thunbergii (G. Don) Griseb.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 日当りのよい湿った地にはえる越年草で、産地や個体数がきわめて少なくなった。 |
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形態 | 茎は高さ10cm内外。全体に毛がなく、根出葉はロゼット状で大きい。3~5月、茎の先に1個ずつ青紫色の花を付ける。花冠は鐘状で先は5裂し、裂片のあいだに副裂片がある。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)30、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)220 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域(情報のみ)、南丹地域(情報のみ)、京都市域(絶滅)、山城地域(相楽地区)。 |
生存に対する脅威 | 湿地の開発、園芸採集、踏みつけ。 |
必要な保全対策 | 園芸用採集の禁止。 |
特記事項 | 京都府内には本種の生育地となる湿った日当りのよい草地がきわめて少なく、2002年版レッドデータブックのための調査ではじめて確認された。『京都府草木誌』(竹内 1962)には貴船、花背、三ノ宮の記録があるが、標本や写真は残されていない。『大江山草木誌』にも記録がある。 |
執筆者 高木俊夫、村田源