選定理由 |
府内ではもともと希少種であり、情報も少ない。1983年(永井かな)以降採集記録はなく既に絶滅した可能性もある。 |
形態 |
低山地や山麓の草地にはえ直立する多年草。葉は4〜6小葉からなり、葉軸の先端は時に巻きひげとなるが、普通は小突起に終わる。小葉は硬い洋紙質で、脈は下面に隆起し目立つ。托葉は半切卵形でやや大きい。花は紅紫色または青紫色で総状花序につく。花期は7〜10月。果実は無毛。京都府草木誌45頁にオオバクサフジ畑野とあるのはヨツバハギであった(村田,2000a)。
◎近似種との区別
小葉数の少ないオオバクサフジと似ているが、本種の葉軸の先端は普通巻きひげとはならずに小突起で終わる。
◎参照 原色日本植物図鑑草本II:No.213,日本の野生植物II:198頁 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。
◎府内の分布区域
北部地域(中丹地域)、中部地域。 |
生存に関する脅威 |
草地開発、ゴルフ場・土地造成などが主要因である。 |
必要な保全対策 |
もともと希少種であるため、発見時には早急な保護が必要である。 |