選定理由 |
産地が極限されて、中部地域で城下万吉採集の標本(1910、No.787)があるだけで、他に見つけた人がない。 |
形態 |
全体に小さい植物で、茎の高さ10〜20cm。葉は長さ8〜20mmで倒卵形。
◎近似種との比較
オオバノヨツバムグラに比し、葉は倒卵形で全体が小さい。 |
分布 |
本州、四国、九州、北海道、千島、朝鮮半島、ウスリー、カムチャッカ。 |
特記事項 |
日本の多くの図鑑類や植物誌の中には、エゾノヨツバムグラは本州中部以北に分布すると書かれているが、奈良県、兵庫県、岡山県、山口県、四国の一部にも、これと同じ形のものが現に遺存していると考えられる(村田・津軽,1999)ので再検を要する。京都植物24巻6号15頁に城下万吉によって採集された標本の写真が出ている。 |