選定理由 |
京都府をはじめとする各所で本種の生息数は減少している。 |
形態 |
タナゴ類の中では大型で体長12cmに達し、体高は高い。側線は完全で、1対の短い口ひげを持
つ。肩部の濃青紫色の暗色斑は顕著で、体側後半から尾柄部中央に青緑色の縦帯がみられる。
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分布 |
琵琶湖・淀川水系以西の瀬戸内側の本州と九州北西部。
◎府内の分布区域
桂川、木津川、宇治川、琵琶湖疏水など。
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生態的特性 |
本種は植物性を主とした雑食性で、9月中旬〜11月下旬にイシガイ、タテボシ、セタイシガ
イなどの淡水二枚貝に産卵する。河川下流域に多い。
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現状・脅威・保全 |
特に生息地の保護対策はなされていない。河川改修による生息場所の消失、産卵母貝死滅に
よる再生産の阻害、魚食性外来種による食害、飼育目的での乱獲が脅威である。生息場所の
保全、産卵に必須の淡水二枚貝の保全、魚食性外来種からの隔離、飼育目的での乱獲防止の
必要がある。
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