選定理由 |
もともと個体数が少ないうえに、生育地も減っている。 |
分布 |
北海道から九州(暖地では稀)、朝鮮半島、アムールからカナダ。
◎府内の分布区域
北部地域(現状不明)、中部地域、南部地域(京都市・乙訓地域)。 |
生存に対する脅威 |
森林伐採、空中湿度の低下。 |
必要な保全対策 |
温帯域の深山や原生林の樹幹に着生するもので、キヨスミコケシノブ同様、今のところ周辺を含めて森林環境を保全する以外に方法がない。 |
形態 |
常緑の多年草で、京都府産はすべて樹幹に着生する。葉は2回羽状複生、羽軸は葉軸に45度前後の鋭い角度でつく。裂辺や包膜の辺縁は全縁だが、やや波状のうねりが出ることもある。
◎近似種との区別
キヨスミコケシノブ、コウヤコケシノブは、葉軸裏面に宿存性の毛がある。ホソバコケシノブは、羽軸と葉軸が60〜80度でまじわる。
◎参照 原色日本羊歯植物図鑑;pl.11-60,42頁(1959),京都府草木誌:4頁(1962),しだの図鑑;101頁(1986),日本の野生植物 シダ;pl.33-4〜5,84頁(1999),改訂・近畿地方の保護上重要な植物;(No.5030、準)(2001) |