シダ植物コケシノブ科
コケシノブ
Hymenophyllum wrightii Bosch, Mecodium wrightii (Bosch) Copel.
| 京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
|---|---|
| 2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
| 環境省カテゴリー | なし |
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | 準絶滅危惧種 |
| 選定理由 | もともと個体数が少ないうえに、生育地も減っている。 |
|---|---|
| 形態 | 常緑の多年草で、京都府産はすべて樹幹に着生する。葉は2回羽状複生、羽軸は葉軸に45度前後の鋭い角度で付く。裂辺や包膜の辺縁は全縁だが、やや波状のうねりが出ることもある。 ◎参照 日本の野生植物 シダ（平凡社）84、原色日本羊歯植物図鑑（保育社）42、231 |
| 分布 | 北海道から九州（暖地ではまれ）、朝鮮半島、アムールからカナダ。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域（現状不明）、南丹地域、京都市域。 |
| 生存に対する脅威 | 森林伐採、空中湿度の低下。 |
| 必要な保全対策 | 温帯域の深山や原生林の樹幹に着生するもので、キヨスミコケシノブ同様、今のところ周辺を含めて森林環境を保全する以外に方法がない。 |
| 特記事項 | キヨスミコケシノブ、コウヤコケシノブは、葉軸裏面に宿存性の毛がある。ホソバコケシノブは、羽軸と葉軸が60～80度でまじわる。 |
執筆者 光田重幸
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