選定理由 |
特に減少していることはないが、もともと個体数が少ない。 |
分布 |
本州(東北南部以南)、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。
◎府内の分布区域
北部地域(中丹地域)、南部地域(相楽地域)。 |
生存に対する脅威 |
造成工事。 |
必要な保全対策 |
稀で貴重な種類であるとの認識が地元関係者に無いため、簡単に削りとられたり埋め立てられたりしやすい。土地所有者には通知しておくのが望ましい。 |
特記事項 |
府内産地のものには紅葉しないものも見られ、ミドリハナワラビとの異同が将来の課題である。 |
形態 |
多年草だが、夏に地上部は枯れ、秋にまた出芽する。葉は厚く、3出状に3回羽状複性。裂片には鋭鋸歯があるが、全体に丸みを帯びるため、オオハナワラビのような鋭い感じはない。葉は冬に紅変する。
◎近似種との区別
オオハナワラビは、葉の裂片に丸みがなく、冬に紅変もしない。フユノハナワラビは3〜4回羽状複生、裂片は全縁から鈍鋸歯縁。また、冬の紅変は無いか薄い。
◎参照 新日本植物誌 シダ;76頁(1992),日本の野生植物 シダ;pl.20-1〜2,67頁(1999),改訂・近畿地方の保護上重要な植物;(No.5017、準)(2001) |