選定理由 |
造成跡地などに出現するが、遷移により容易に消失し、現存産地も少ない。 |
分布 |
北海道の一部、本州、四国、九州、台湾、中国大陸。
◎府内の分布区域
北部地域(現状不明)、中部地域(現状不明)、南部地域。 |
生存に対する脅威 |
遷移の進行。 |
必要な保全対策 |
コヒロハハナヤスリよりも人工的な環境(墓地や芝地)に出現しやすい。除草剤に弱いため、草の刈り取りによって遷移の進行を止めるのが望ましい。 |
形態 |
多年草だが、地上部は冬には枯れる。葉は厚く、小型で長楕円形−卵形、中央より下が最も広い。葉柄は発達せず、葉の基部で直立の葉状茎を抱く。葉脈の網目が細かく、二次脈も発達する。
◎近似種との区別
コヒロハハナヤスリはやや大きく、葉は薄い。また、葉柄が発達する。ヒロハハナヤスリは葉が広く、質も薄い。ハマハナヤスリは葉が線形〜狭い倒卵形。
◎参照 原色日本羊歯植物図鑑;pl.8-47b,31頁(1959),京都府草木誌;3頁(1962)(ハナヤスリとして),日本の野生植物 シダ;63頁(1999),改訂・近畿地方の保護上重要な植物;(No.5020、C)(2001) |