選定理由 |
もともと希少である上に、府内では半世紀以上にわたって再発見されていない。 |
分布 |
本州(関東以西の山地)、四国(中央高地)、九州(ごく稀)、台湾からヒマラヤ。
◎府内の分布区域
北部地域(中丹地域)。 |
生存に対する脅威 |
森林の遷移、草地開発。 |
必要な保全対策 |
原野や明るい林に見られるもので、遷移を止めるしか方法がない。 |
形態 |
多年草だが、地上部は冬に枯れる。根茎は短く這い、葉はこみあってつく。葉は大型で、3〜4回羽状複生、草質である。ソ−ラスは小型で円形。包膜も小さく、円腎形から偏馬蹄形、辺縁に小さな歯牙がある。
◎近似種との区別
サトメシダやオオサトメシダがやや似ているが、それらのソーラスは線形であり、容易に区別できる。
◎参照 原色日本羊歯植物図鑑;pl.51-281,128頁(1959),京都府草木誌;6頁(1962),日本の野生植物 シダ;pl.151-4〜5,232頁(1999),改訂・近畿地方の保護上重要な植物;(No.5102、B)(2001) |