シダ植物
イワデンダ科
イワデンダ科
テバコワラビ
Athyrium atkinsonii Bedd.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種B |
選定理由 | もともと稀少である上に、府内では半世紀以上にわたって再発見されていない。すでに絶滅している可能性もあるが、調査が充分ではないため、2015年版レッドデータブックではこのランクにとどめる。 |
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形態 | 多年草だが、地上部は冬に枯れる。根茎は短く這い、葉は混みあって付く。葉は大型で、3~4回羽状複生、草質である。ソーラスは小型で円形。包膜も小さく、円腎形から偏馬蹄形、辺縁に小さな歯牙がある。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)232、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)128 & 180 |
分布 | 本州(関東以西の山地)、四国(中央高地)、九州(ごくまれ)、台湾からヒマラヤ。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域。 |
生存に対する脅威 | 森林の遷移、草地開発。 |
必要な保全対策 | 原野や明るい林に見られるもので、遷移を止めるしか方法がない。 |
特記事項 | サトメシダやオオサトメシダがやや似ているが、それらのソーラスは線形であり、容易に区別できる。 |
執筆者 光田重幸