選定理由 |
1ヶ所に数株が見られるのみ。(府内のものは典型ではないが、本変種の範囲内と考える。) |
分布 |
本州(伊豆地方、東海地方、近畿地方、中国地方)、四国(愛媛県)、九州、中国大陸。
◎府内の分布区域
南部地域(京都市)。 |
生存に対する脅威 |
道路改修。 |
必要な保全対策 |
現場は崖地であり、道路改修によって削り取らないよう、関係者に周知徹底することが望ましい。 |
形態 |
常緑の多年草。葉はやや厚い紙質で、通常3回深裂。葉柄には膜質で褐色の鱗片が多くつく。羽片や小羽片はほぼ無柄で、それぞれ直角に近い角度で出る。ソ−ラスは中間生。全体的にヌカイタチシダマガイ(京都府からは未記録)とサイコクベニシダとの中間型であるが、京都府のものはサイコクベニシダにやや近い型である。
◎近似種との区別
サイコクベニシダは通常2回羽状複生で、ソ−ラスは辺縁生。羽片や小羽片は70〜80度の角度でつく。
◎参照 原色日本羊歯植物図鑑;105頁(1959),日本の野生植物 シダ;196頁(1999),改訂・近畿地方の保護上重要な植物;(No.5087、準)(2001) |