選定理由 |
近年全国的に激減し、府内でも過去10年以上確認されていない。 |
分布 |
本州(暖地)、四国、九州、沖縄諸島、朝鮮半島南部、中国大陸南部、台湾、インドなど。
◎府内の分布区域
南部地域(相楽地域)。 |
生存に対する脅威 |
水田への除草剤の使用、水の富栄養化。 |
必要な保全対策 |
上記の原因を排除する。人工栽培や繁殖は、比較的容易。再発見されれば、人工繁殖を図る等の対策が望ましい。 |
形態 |
浮遊性の水草で、一年草とされることもあるが、わき水地帯では多年草となる。茎は密に分岐し、葉は長さ0.5mmくらい、表面に著しい粒状の突起があり、日向では濃赤色。植物体は全体が三角形で、全長1〜1.5cm。根毛は束生状に多生する。
◎近似種との区別
オオアカウキクサはより大型で、全長2〜3.5cm、葉は長さ約2mmに達する。葉の表面の突起は著しくない。根毛は根が伸びたあとで生え、一本ずつ離れており、早落性。葉は日向では赤緑色から濁った赤紫色。
◎参照 原色日本羊歯植物図鑑;pl.72-398(1959),京都府草木誌;13頁(1962),日本の野生植物 シダ;pl.196-4〜5(1999),改訂・近畿地方の保護上重要な植物;(No.5144、A)(2001) |