形態 |
水中や湿った泥に生える常緑の多年草で、一見するとホシクサ科の植物のような外見である。葉は線状から糸状で、基部のみ広がって、茎を抱く。葉の基部内側に胞子をつけ、大胞子(雌性胞子)と小胞子(雄性胞子)の別がある。
◎近似種との区別
近年ミズニラモドキが記載されているが、府内のものの検討は不十分である。ミズニラでは小胞子の表面は平滑、ミズニラモドキでは針状の突起がある。オオバシナミズニラは、大胞子表面に鶏冠状隆起があり、小胞子表面に針状突起がある。
◎参照 高宮正之(1999)ミズニラ属の自然誌と分類 植物分類地理 50巻101〜138,原色日本羊歯植物図鑑;pl.5-32,21頁(1959),京都府草木誌;3頁(1962),しだの図鑑;19,20p(1986),日本の野生植物 シダ;pl.13-1〜2,56頁(1999),改訂・近畿地方の保護上重要な植物;(No.5013、C)(2001) |