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本年度もヤナギムシガレイの標識放流調査を開始しました。ヤナギムシガレイは「ササガレイ」とも呼ばれ、底曳網漁業で漁獲される重要な水産資源です。京都府では、このヤナギムシガレイの移動範囲や成長などの情報を得るために、昨年度より標識放流調査を開始しました。標識放流というのは漁獲した魚に小さな目印(標識)をつけて放流し、再び漁獲されたときの情報から生態等を推測する方法です。4月の調査では、約60匹のカレイの鰓ブタに円盤型の標識を付けて海底に放流しました。これから5月にかけてより多くの標識魚の放流を目指していきます。
平成25年4月8日、今年に入って初めて海洋センター海面育成施設周辺の海面に薄くピンク色に着色された帯状の赤潮が見られました。赤潮の原因種はノクチルカ シンチランス(夜光虫)という渦鞭毛藻類の一種で、直径1~2ミリの球形に1本の触手が見られるのが特徴です。多量に発生すると昼間には海面が赤く見えますが、夜にはその名前のとおり青白く光ります。丹後の海では水温が高くなる春先から夏にかけて普通に見られることから、春の海の風物詩となっています。なお、 本種による漁業被害はほとんどありません。
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