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京都府でも、2005年10月に初めてセアカゴケグモの生息が確認されて以降、複数の場所で確認されており、すでに広域に生息していることが推測されます。
2004年6月に「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」が公布され、セアカゴケグモは特定外来生物に指定されており、生きたままの生息場所からの移動は禁止されていますので、その場で駆除していただきますようお願いします。
クモは自分から人に対して攻撃的になることはありません。もし見つけた場合でも正しい情報を知っていれば害を受けることはないでしょう。
成体のメスは約7~10mmで全体的に黒色(老熟すると黒褐色)をしています。また、オスは約4~5mmの大きさで腹部が細く、触肢が丸くなっており、茶褐色をしています。特にセアカゴケグモの背中には、中央に赤色の縦すじ模様があり、腹部の裏面には四角あるいは砂時計型の赤色の模様が見られます。また、卵のうは直径10~15mmの乳白色の球形をしています。ちなみに、同様に毒をもっているハイイロゴケグモには背中に灰色等の斑紋模様があります。
巣をつくり繁殖するには、(1)日当たりがよく暖かい(2)昆虫などの餌がたくさんある(3)巣をつくるのに適当なすきまがあるといった条件を満たす必要があります。
などがあげられます。
特に、秋ごろには成熟したメスが枯れ葉や枯れ草等で網を絡めて卵のうといっしょに閉鎖巣をつくり越冬の準備をしているのが確認されています。
最も簡単なのは、市販の殺虫剤を直接ふきかけることです。しかし、クモに直接噴霧できない場合などは、素手でさわらないよう手袋などをして手作業で除去しアルコール漬けにしたり、バーナー等で巣や卵のうごと焼却するといった方法も有効でしょう。
なお、薬剤の使用や焼却を行う場合には、作業者の安全はもちろんのこと周辺の環境への影響なども考え行ってください(側溝に噴霧する場合は魚毒性の高いピレスロイド系の使用を避けたり、花壇の場合は園芸用殺虫剤を使用するようにするなど)。また、駆除終了後には再発生を防ぐためにもブロックなどの穴をふさいだり、日が直接当たらないようにし、発生場所の温度を下げるなどの予防を講じておきましょう。
咬まれた時の症状は個人差が大きいので、注意が必要です。
咬まれた直後は、咬まれた場所に軽い痛みを感じる程度ですが、次第に痛みは増し、範囲も広がります。重症の場合には、胸やお腹などが痛くなり、筋肉のけいれんなどがみられることもあります。症状が出るまで12時間以上かかることもあるので、咬まれたときは念のため医師の診察を受けてください。
中国南部やオーストラリア、メキシコなど亜熱帯・熱帯に生息する生き物です。しかし、国内においても港湾都市近辺を中心にいろいろなところで確認されています。これは、船などによりやってきたためとされています。それでも本来なら越冬できませんが、冬場でも暖かなところが存在したため生息できたものと考えられています。最近では、いろいろなところで目撃されており、近畿のすべての府県で確認されています。
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