スポーツ観光に係る講演及び京都中丹スポーツ観光誘致推進員との意見交換会
1.日時
平成23年3月8日(火曜日)14時30分から16時45分まで
2.場所
綾部市ITビル 2階 多目的ホール
3.出席者
京都中丹スポーツ観光誘致推進員(8名)他
4.内容
(1)開会挨拶
京都府中丹広域振興局農林商工部 西村 部長
(2)取組の説明
スポーツ観光客誘致等の取組状況について、これまでの活動や課題、平成23年度以降の取組を説明しました。
- 中丹地域スポーツ観光推進協議会の設立について
- 京阪神の大学への誘致PR活動、アンケート調査について(会議資料参照)
- モニターツアー開催結果について
- スポーツ大会誘致実績、経済効果について(会議資料参照)
- 今後の課題と取組について(会議資料参照)
(3)講演
「中丹地域スポーツ観光推進協議会」発足会議(平成22年7月30日)や「京都中丹スポーツ観光モニターツアー」(平成22年11月6日、7日)にも参加していただいた、同志社大学 横山教授に講演をしていただきました。
講師 同志社大学スポーツ健康科学部 教授 横山 勝彦 氏
演題 地域振興に果たすスポーツの役割 文科省「スポーツ立国戦略」を視点に
<要旨>『日本のスポーツ振興について』
- スポーツ庁設置に向けた超党派の議員立法がなされると聞いているがなかなかうまくいかない。
- 日本はスポーツ振興の財源が脆弱。国家予算の1%あれば理想的。
- 地域の中でスポーツをする人をどう応援していくか。
- 新しい公共…「お上」からではなく地域の皆が考え取り組むこと。
<事例紹介>『北海道有珠郡壮瞥町の雪合戦大会』
- 住民が考え、邪魔物である雪をスポーツに利用した。
- 馬鹿者、よそ者、若者の視点が必要。そこから優れものが生まれる。
- 無い物ねだりではなく、有る物探しを。
<今後のあり方について>
- 一次産業からサービス業へとウェイトが移り、さらにこれからは感動・経験に価値が置かれるようになる。
- 理性で物を買うわけではない。地域を訪れた人に良かったと思ってもらえるおもてなしの心など、感情・イメージが重要。
- 外国人への働きかけもできると良い。
(4)意見交換
京都中丹スポーツ観光誘致推進員の方に、これまでの活動内容や行政への要望等を発表していただきました。
<主な意見>
- 地域に埋もれている資源を探してみてはどうか。外国人は古い旅館に感動したりする。これらを資源として海外と地元の交流を進めたい。
- 福知山でソフトテニスの全国大会が開催されているが、もっとお金を落としてもらう工夫が必要。
- テニスコートの予約が2ヶ月前からしか取れないのは困る。行政に改善をお願いしたい。
- 設備を改善し、3市でソフトテニスの全国大会を開催できればと思う。
- 交通アクセス向上で宿泊が減っている。
- 府南部のシニアの方の話を聞いていると、コートの予約が取れないうえ使用料も高い。交通アクセスの向上を活かし、平日昼間の狙い目として利用促進を図りたい。
- 3月末に綾部で府県対抗ソフトボール大会があるが、宿泊施設の手配に四苦八苦している。
- 大手旅行業者との連携もでき、ワンストップシステムができつつある事業者もある。
- 大阪・神戸では少し視点を変えた町歩きが人気。中丹の魅力を広く発信したい。
- 競技が長く続いてほしいと思う一方、誘致・継続の困難さも感じている。
- 競技施設の予約が取れないために宿泊までもキャンセルになるような体制では情けない。
- 市ごとでなく、中丹全体でまとめ上げてやってほしい。
<まとめ>同志社大学 横山教授
- 現場の苦労が上に届かないのが現状。
- 誰がWin-Winの関係をコーディネートできるかがポイント。
会議資料