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新型コロナウイルス感染症が急激な勢いで世界中に蔓延しています。京都府、京都市では、府民・市民の皆様の御理解と御協力のもと、市町村や医療機関等と一丸となって懸命の対策に取り組んでまいりましたが、昨日時点で、京都府内で76名(このうち京都市で45名)の感染が確認され、感染経路が把握できない事例や海外からの帰国者の感染など、予断を許さない状況になっています。特に、海外に渡航された学生の皆さんから、懇親会やゼミ活動等で同席された30名を超える皆さんに感染が拡大し、昨日開催した「京都府新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」でも、府内で初めてのクラスターの発生が確認されました。府民・市民の皆様には、今一度、身近なところに感染リスクが潜んでいることを十分御認識いただき、御自身と家族や大切な人を守るため、特に次の点について御協力いただきますよう強くお願いします。
新年度を迎え、進学や就職で、京都を離れる方や新たに来られる方など、人の往来が非常に多くなり、懇親会等で人が集う機会も増える時期ですが、府民・市民の皆様には、1.換気の悪い密閉空間、2.多くの人の密集、3.近距離での会話の条件が重なる場所を徹底して避けていただくとともに、人混みが予想される場所への不要不急の外出や会合等への参加を自粛いただきますようお願いします。 若年層の皆様は、無症状や軽症の方が、本人が気付かずに感染を広める事例が多く確認されておりますので、特に慎重な行動をお願いします。 また、感染が拡大している首都圏や阪神圏への不要不急の往来は、当面自粛していただきますようお願いします。
大学等におかれましては、学生との連絡体制を確保し学生ひとり一人の行動が感染を拡大する恐れがあることを改めて御指導いただきたいと思います。また、授業開始時期の思い切った延期やオンライン方式による授業の導入など、学内の感染拡大防止の徹底をお願いします。 また、学生の皆様には、入学、進級等、多くの方が集まる機会の多い時期ですが、懇親会、新歓コンパ等の自粛など、慎重な行動をお願いします。
海外から帰国された皆様は、指定された場所で待機し、入国の次の日から起算して14日間は、体温測定を毎日行うなど、御自身の健康管理に留意いただくとともに、帰国された方は自宅待機を徹底してください。また、咳や発熱等の症状が現れた場合は、人との接触を避け、帰国者・接触者相談センターに速やかに相談いただきますようお願いいたします。
公共交通機関をはじめ、宿泊施設、小売店や飲食・サービス店舗等の皆様には、改めて、衛生管理の徹底はもとより、換気や可能な限り席と席を離すなど、現場に即した感染防止対策の徹底をお願いします。特に、同一の容器による試食やレジ等における近距離での行列などは感染拡大の危険があるとされておりますので、配慮いただくようお願いします。また、年度替わりで多くの従業員が一堂に会する機会が多い時期となりますが、感染拡大防止の工夫をお願いするとともに、従業員が休みやすい環境整備や在宅勤務、時差通勤等にも取り組んでいただきますようお願いします。
京都府・京都市では、府民の皆様の安心安全のため、引き続き、国や医療機関等と一層連携し、感染拡大の防止に全力を挙げて取り組んでまいります。
令和2年4月2日
京都府知事 西脇 隆俊
京都市長 門川 大作
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