更新日:2026年1月15日

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令和8年1月5日 知事年頭あいさつ

まずはじめに、昨年末に府内で高病原性鳥インフルエンザが発生いたしましたが、12月30日に防疫措置を完了し、翌31日に対策本部会議を開催いたしました。この間、年末の休暇期間中にもかかわらず、防疫作業等に従事いただきました職員の皆様、そして関係機関及び民間事業者の皆様に心から感謝を申し上げます。

今後は、搬出制限区域及び移動制限区域の解除に向けまして、引き続き、消毒作業等を行いますとともに、鳥インフルエンザの流行シーズンが続くことから、各部局が連携して、予防・警戒にあたっていただくようお願い申し上げます。

改めまして、皆様、新年あけましておめでとうございます。職員の皆様におかれましては、健やかに新年を迎えられたことと、心からお祝い申し上げます。

本日は、荒巻府議会議長をはじめ、府議会議員の皆様、市町村長の皆様、そして府政の推進に御協力いただいております様々な団体の皆様など、多くの皆様にお立ち会いをいただき、誠にありがとうございます。

そして、鳥インフルエンザの対応のほかにも、警察、消防、病院関係者など多くの皆様には、年末年始も夜間・休日を問わず、府民の安心・安全のために御尽力いただきましたことに、心から感謝申し上げます。

さて、昨年を振り返りますと、京都市では、累計猛暑日日数が過去最多となるなど、災害級の危険な暑さに見舞われるとともに、8月には観測史上1位となる大雨を記録しました。また、全国的にも水害や土砂災害などにより、甚大な被害が発生しました。

こうした自然災害の発生を想定した対策が急務となる中、京都府では、危機管理センター等において、豪雨と直下型地震の複合災害を想定した総合防災訓練を行い、災害対応能力の向上を図りますとともに、治水対策や土砂災害対策などの基盤整備も着実に進めてまいりました。

私が知事に就任以来、一丁目一番地として取り組んでおります「子育て環境日本一」の実現に向けましては、「京都府子育て環境日本一推進戦略」のもと、「きょうとプレコン」と称して、若い世代が、健康管理を通じて、自身のライフデザインについて考えていただくことを目的とする高校生向けの教育プログラムを、全国に先駆けて策定するなど、若者の希望が叶う環境づくりにも取り組んでまいりました。

それから、妊娠や出産、子育てに関して、若年層の皆様が気軽に相談いただくことができるように、SNSを活用した24時間受付の窓口を開設するなど、全ての人が安心して子どもを産み、育てることができる環境づくりにも努めてまいりました。

また、病気と向き合うお子さんたちに付き添う御家族が、安心して滞在できる「ドナルド・マクドナルド・ハウス京都」の開設に向けましては、目標としておりました建設資金8億円を達成することができました。温かい御寄付をいただきました多くの皆様に、改めて感謝申し上げます。1日も早く、お子さんやその御家族に笑顔を届けられるよう、全力で取り組んでまいりたいと考えております。

「子育て環境日本一」と並んで、京都府総合計画の柱の1つであります「産業創造リーディングゾーン」の形成に向けましては、脱炭素社会を目指す「ZET-valley構想」の初の拠点として、脱炭素関連のスタートアップ向けのインキュベーション施設であります「ZET-BASE KYOTO」を開設いたしました。また、国内最大級のスタートアップカンファレンスである「IVS KYOTO」を3年連続京都で開催するなど、次代の京都産業を担うスタートアップの支援にも取り組んでまいりました。

また、何と言いましても、4月13日から半年間にわたり開催されました大阪・関西万博につきましては、関西パビリオンの京都ゾーンでの展示のみならず、府内各地で開催しました様々な関連イベントを通じて、国内外の多くの皆様に京都の魅力に触れていただいたと思っております。

「京都駅周辺エリアまるごとゲートウェイ事業」では、EKIspotKYOTOにおきまして、万博関連イベントの情報発信や地産品の販売などを通じて、府内への誘客を図ってまいりました。

また、「きょうとまるごとお茶の博覧会」を府内各地で開催し、京都の茶文化を支えていただいております茶人や茶商、茶の生産者をはじめ、府民の皆様と一緒になって、様々な企画を展開し、京都の茶文化の魅力を発信することができました。

それから、石黒浩様がプロデュースされました「いのちの未来パビリオン」のアンドロイド7体を京都府が譲り受けまして、ポスト万博シティに位置付けられているけいはんな学研都市に移設いただき、現在、展示の準備を進めているところでございます。

万博はゴールではなく、未来へのスタートです。万博を通じて生まれた出会いや交流などのレガシーを次の世代に受け継ぎ、府内各地の発展へと繋げてまいりたいと考えております。

様々な施策を推進する上では、市町村や企業、関係団体の皆様など、あらゆる主体との連携をさらに深めることが必要だと考えております。中でも、京都市との連携につきましては、府域全体の発展に繋がるような「高いレベルの府市協調」を目指し、「府市トップミーティング」を今年度も3回開催し、合意事項に基づく施策を推進してまいりました。

具体的には、子どもたちだけで仮設のまちをつくり、運営する「京都版ミニ・ミュンヘン」を京都市で実施し、若い世代に結婚や子育てに対するポジティブなイメージを広げるなど、子育てが楽しい風土づくりを進めることができました。

それから、京都府立高校と京都市立高校の高校生同士が、探究活動の成果発表を通じて交流することを目的とした「京都探究エキスポ」を昨年度から開催しております。今年度はそれをさらに発展させ、歴史的建造物等を舞台として、「どう生きるか」という根源的な問いをテーマに、自己理解を深めていただく「探求クエスト」を開催し、その内容も踏まえて、「京都エキスポ」を開催いたしました。参加された高校生が、同世代と交流し、多様な価値観に触れることで、学びの幅を広げている姿には、頼もしさを感じたところです。この取組につきましては、京都市との連携を核に、オール京都で進めてまいりたいと考えております。

さらに昨年は、京都にゆかりのある、大阪大学特任教授の坂口志文先生と京都大学特別教授の北川進先生がノーベル賞を受賞されました。また、スポーツの分野では、夏に滋賀県で開催されました国民スポーツ大会において男女総合成績・女子総合成績ともに3位入賞を果たし、京都サンガF.C.がJ1で3位というクラブ史上最高の成績を残されるなど、京都府にとりましても喜ばしい出来事が数多くございました。

そうした喜ばしい出来事の一方で、我々を取り巻く環境を見ますと、構造的な課題であります少子高齢化や人口減少の深刻化、さらには頻発化・激甚化する自然災害や長引く物価高騰、それから混迷し不安定化している国際情勢など、多くの課題が立ちはだかっております。

京都府では、この間、「安心」「温もり」「ゆめ実現」の3つの視点で、「あたたかい京都づくり」を実感していただくための取組を推進してまいりました。

今年は京都府総合計画の最終年度を迎えます。総合計画の仕上げに向けて、より多くの府民の皆様にあたたかい京都づくりを実感していただけるよう、全力を挙げて取り組んでまいりたいと思います。

少子高齢化・人口減少につきましては、結婚や子育てに前向きになれる風土を醸成するために、先ほど申し上げました「きょうとプレコン」や「京都版ミニ・ミュンヘン」を推進するとともに、市町村や企業、関係機関、地域の皆様と連携し、社会全体を巻き込みながら、子育て環境の次のステージに向かっていきたいと思っております。

激甚化・頻発化する自然災害につきましては、そのほかにも大規模な火災や事故、鳥インフルエンザなど、あらゆる危機事象から府民の皆様の生命と健康、財産を守るために、危機管理センターを核に、国や市町村、関係機関と連携し、ハード・ソフト一体となった取組を進めてまいりたいと考えております。

それから、長期化する物価高騰につきましては、国の総合経済対策の裏打ちとなる補正予算を活用しながら、物価高騰の影響を受けている事業者の事業継続や生活困窮者の方の支援などを含め、機動的な経済対策を、時機を逸することなく講じてまいりたいと考えております。

基盤整備で言いますと、新名神高速道路の全線開通が延期されたことは残念なことではありますが、全線開通への期待は非常に大きく、山陰近畿自動車道をはじめとする交流基盤のさらなる充実によって、北部から南部まで京都府全体の経済発展に繋げ、府域の均衡ある発展を図ってまいりたいと考えております。

私は常々、京都の魅力の源泉は、豊かな自然、多様な伝統文化、先端産業や知の集積に加え、京都で暮らし活動されている人々、そして、精神性が根づく生活にあると言っております。こうした京都の魅力は、長い歴史の中で、先人の皆様によって受け継がれてきたものでありますが、こうした魅力の源泉を改めて問い直し、それを磨き上げることによって、新しい京都の未来を切り開いてまいりたいと考えております。

職員の皆さんにおかれましては、日々の業務に加え、災害の発生や変化する情勢に応じた施策を講じていただくなど、大変頑張っていただいており、感謝申し上げます。

ただ、複雑化・多様化する社会における課題の解決は、容易なことではありません。そして、困難を乗り越えるためには、まずは皆さん自身が心身ともに良好な状態でなければなりません。どうか健康には十分御留意いただき、日頃から上司や同僚と意見を交わし、目指すべき方向性を共有しながら、支え合って業務に取り組んでいただきたいと思います。

今年の干支は「丙午」でございます。「丙」は、全てを照らす太陽に例えられ、「午」は、力強く、前へ前へと走る姿がイメージされます。「丙午」の年は、活力や情熱に満ちた「前進」の1年になると言われております。直面する課題を克服しながら、「一人ひとりの夢や希望が全ての地域で実現できる京都府」を目指して、今年1年も全力で取り組んでまいりたいと思っております。

どうか皆様におかれましては、引き続きの御指導・御支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。

今年1年も、大変お世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

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