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令和4年5月13日
ただ今議題となりました第1号議案ほか4件の案件につきまして、御説明申し上げます。
はじめに、新型コロナウイルスの感染拡大防止に御協力をいただいております府民の皆様、事業者の皆様に、改めて厚く御礼申し上げますとともに、今この瞬間も医療現場で御奮闘いただいております医療従事者の皆様に心から感謝を申し上げます。
京都府における新規陽性者数につきましては、7日間移動平均が昨日時点で841.71人と、前週比で約1.5倍となっており、増加傾向に転じております。ゴールデンウィーク中は普段会わない人との接触も増え、感染拡大に繋がる可能性もあると考えられることから、今後の感染状況については、警戒感をもって注視していく必要があると考えております。
府民の皆様、事業者の皆様には、引き続きの御負担をおかけすることとなりますが、「自分が感染しない」「ほかの人に感染させない」「感染をひろげない」の3つを意識して行動していただくよう、御理解・御協力をお願いいたします。
また、ロシアによるウクライナ侵攻などの影響により、原油、原材料、穀物等の価格の高騰、物流の不安定化は予断を許さない状況となっております。
府民の命と健康を守り、暮らしと経済を立て直すことは、喫緊の課題ととらえ全力で取り組んでまいりますので、引き続き、府議会の皆様のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
まず、第5号議案、令和4年度一般会計補正予算についてであります。
高齢者施設等で多数のクラスターが発生した第6波の課題を踏まえ、医療提 供体制の強化を図るほか、国際情勢の影響による原油価格や物価の高騰を受け、府内中小企業、農業・畜産業者等への支援を強化するとともに、私立幼稚園等における給食費値上げに対する負担を軽減するなど、緊急に必要な施策を講じるため編成したものであります。
具体的には、高齢者施設等への医療提供体制の強化として、第6波により、施設内療養者が急増したことを踏まえ、府内全ての高齢者施設等において、医師・看護師の派遣による早期の医療的対応等が可能な体制を構築します。さらに、保健所における感染者への連絡をはじめとする定型業務について外部委託するなど、保健所職員が専門的業務に集中できる体制を構築します。
また、事業者への支援として、原油や原材料の価格高騰、半導体などの部品不足を踏まえ、中小企業が取り組む省エネ設備の導入や、代替部品の共同開発等への追加支援を行うとともに、中小企業等に対し省エネ診断士等の専門家を派遣し、省エネによる経営効率化を支援します。
さらに、今般のエネルギーコストの上昇等を踏まえ、アーケードや街路灯のLED化などの省エネ化に向けた施設の整備等を行う商店街組織を支援するとともに、国際情勢に左右されない安定した農業経営を実現するため、海外に依存する肥料・飼料等から府内産有機質肥料、粗飼料等への転換を支援します。加えて、私立幼稚園等における給食費の負担を軽減するため、府内の私立幼 稚園・保育所・小学校等に対して、給食費の値上げ額の一部を緊急的に支援します。
以上、補正予算案の総額は13億8,900万円であります。
このほか、第1号議案から第4号議案までの4件は、いずれも専決処分の案件でありまして、府債の最終的な発行見通しを得たことに伴う令和3年度一般会計予算の補正、地方税法等の一部改正に伴う府税条例等の一部改正など、いずれも議会を招集する時間的余裕がないことから、やむを得ず専決処分をしたものであります。
御議決いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
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