きょうと生物多様性センター > お知らせ一覧 > 12月1日 サイエンスレクチャー「調べてまもる地域の自然〜植物園の役割〜」を開催しました!
更新日:2024年12月3日
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きょうと生物多様性センターでは、生物多様性について様々な角度から学んでいただく機会を提供し、生物多様性保全に係る理解促進を図っています。
このたび、京都府立植物園100周年に合わせ、植物や多様性保全、植物園に関わるさまざまな話題を専門家がわかりやすく解説するサイエンスレクチャーを開催しました。
きょうと生物多様性センターが京都府立植物園、京都府立大学新自然史科学創生センターと共同で企画運営している「京都府立植物園100周年記念 学術講演会サイエンスレクチャー2024」を12月1日(日曜日)に開催しました。
今回は、きょうと生物多様性センターが企画した、高知県立牧野植物園 主任研究員 前田 綾子(まえだ あやこ)氏による「調べてまもる地域の自然〜植物園の役割〜」の講演でした。
講演では、最初に、牧野植物園は、牧野富太郎博士の在野の愛好家と交流し植物学に貢献するという生き方を踏襲し、開設当初から多くの人の支援を受けて運営していること、植物園での植栽植物はできるだけ出自由来が分かっているものを導入しようとしていること、高知県の植物を守るという方針で運営していることが紹介されました。
また、高知県は、石灰岩層や蛇紋岩層が点在すること、海岸から四国山地までの短い距離に大きな標高差があることなどから、豊富な植物群に恵まれている現状を前田氏が専門の植物生態学の視点からも詳しく解説されました。
そのほか、地域の植物相の解明やレッドリストの現状の把握には、各地域の市民の力が大きいこと、協力者の世代交代を見据えて外来種調査なども含め、より広く自然環境への関心を高めてもらうための仕組みづくりについても解説いただきました。
令和6年12月1日(日曜日)13時30分~15時00分(受付13時00分~)
植物園会館2階研修室
60名(受付13時00分~先着順)
きょうと生物多様性センター・京都府立植物園・京都府立大学新自然史科学創生センター
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