きょうと生物多様性センター > お知らせ一覧 > 11月2日 サイエンスレクチャー「植物と動物の共生関係 花と果実の多様性」を開催しました!
更新日:2024年11月4日
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きょうと生物多様性センターでは、生物多様性について様々な角度から学んでいただく機会を提供し、生物多様性保全に係る理解促進を図っています。
このたび、京都府立植物園100周年に合わせ、 植物や多様性保全、 植物園に関わるさまざまな話題を、 専門家がわかりやすく解説するサイエンスレクチャーを開催しました。
きょうと生物多様性センターが京都府立植物園、京都府立大学新自然史科学創生センターと共同で企画運営している「京都府立植物園100周年記念学術講演会サイエンスレクチャー2024」を11月2日(土曜日)に開催しました。
今回は、当センター長の湯本 貴和(ゆもと たかかず)氏による「植物と動物の共生関係ー花と果実の多様性」の講演でした。大雨・暴風にもかかわらず、たくさんの方が熱心に聞き入ってくださいました。
講演は、湯本センター長が京都大学時代に長年、研究されてきた植物と動物の関係について、屋久島や熱帯地域でみられる例から、様々な生き物が共に暮らし、生態系をつくりだしている様相を解説されました。
例えば、あるグループのアカテツ科の植物は、ゾウでないと食べられないような硬い種子に共進化し、ゾウにのみ種散布を依存しています。ゾウの個体数が減少し、生息域が狭まると、熱帯林のなかで、ゾウ散布のアカテツ科植物は老木(大木) のみが残り、新たな若木が減少(森の空洞化)します。こういった繰り返しが、様々な場所とその地の生物間で起きており、地球規模の生態系の危機につながっているということを明快に話してくださいました。
令和6年11月2日(土曜日)13時30分~15時00分(受付13時00分~)
植物園会館2階研修室
60名(受付13時00分~先着順)
きょうと生物多様性センター・京都府立植物園・京都府立大学新自然史科学創生センター
お問い合わせ
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