きょうと生物多様性センター > お知らせ一覧 > 1月18日 環境省特定外来生物専門家派遣事業 「クビアカツヤカミキリから京都のサクラを守れ!」を開催しました!
更新日:2024年1月19日
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きょうと生物多様性センターでは、環境省・京都府と連携し、近隣府県においてサクラなどを食害被害が急速に拡大している特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の京都侵入に備えるため、生態や防除方法等を専門家から学ぶ府民向け講習会を開催しました。
当日の講習会には、環境省特定外来生物専門家派遣事業を活用し、樹木医で環境カウンセラーでもある宗實久義 (ムネザネ ヒサヨシ)先生を講師にお招きし、ご講演いただきました。
府南部にはウメの生産地や、サクラの名所も多数あることから、参加された府民の皆様からは、非常に高い関心を伺うことができました。
・日 時:令和6年1月18日(木)13:00~15:15
・場 所:キャンパスプラザ京都 4階 第2講義室 (京都市下京区東塩小路町939)
・内 容:
「外来生物法について」 足立静香氏(環境省 近畿地方環境事務所 野生生物課)
「外来種対策を考える 京都府内で実施中の対策事例から」 中嶋智子氏(きょうと生物多様性センター コーディネーター)
「特定外来生物『クビアカツヤカミキリ』に備えて」 宗實久義氏(樹木医・環境カウンセラー)
【※「特定外来生物」とは】
「特定外来生物」とは、外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(以下「外来生物法」という。)により指定された生物です。特定外来生物に指定された生物については、飼育、栽培、保管、運搬、販売、輸入、野外へ放つ、植える、まく、許可を持っていない者への譲渡し、引渡しなどを原則禁止しています。また、違反した場合は、法律で罰せられます。
京都府の外来生物対策
何が禁止されているの?(外部リンク)
特定外来生物等一覧(外部リンク)
【※「クビアカツヤカミキリ」とは】
クビアカツヤカミキリは、サクラ、モモ、ウメなどバラ科樹木を食害する特定外来生物です。京都府内ではまだ確認されていませんが、大阪府、兵庫県、奈良県等の近隣府県で被害が拡大しており、京都府内に侵入した際には、公園、桜並木、農地など多くの場所で被害が予想されています。
<基本情報>
・平成24年に愛知県で国内で初めて発見。以降、各地で被害が拡がっている。
・原産地は、中国、台湾、朝鮮半島、ベトナム北部など。
・サクラ、ウメ、モモなどバラ科を中心とする樹木に寄生。枯死されることも。
・成虫は6月頃に出現んして交尾や産卵を行う。
・幼虫は樹木の内部で2~3年過ごす。
・R6.1月時点で13都府県で確認され、分布の拡大に歯止めがかかっていない。
京都府ホームページ「特定外来生物クビアカツヤカミキリについて」
<分布域の拡大状況>
愛知県(2012(H24))
埼玉県(2013(H25))
大阪府、群馬県、東京都、徳島県(2015年(H27))
栃木県(2016(H28))
茨城県、三重県、奈良県、和歌山県(2019年(R1))
神奈川県(2021(R3))
兵庫県(2022年(R4))
<京都府域の近隣の拡大状況>
奈良県生駒市で発見(2019(R1.9))
大阪府高槻市で発見(2021(R3.6))
兵庫県明石市で発見(2022(R4.6))
兵庫県神戸市で発見(2022(R4.7))
兵庫県芦屋市で発見(2023(R5.6))
大阪府枚方市、兵庫県西宮市で発見(2023(R5.7))
(※出典「2022年6月地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所作成資料」より。)
本研修会は、環境省の「特定外来生物専門家派遣事業」を活用して開催するものです。
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