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京都府では、未成年による大麻事案の発生など、薬物乱用の低年齢化が懸念される中、「きょうと薬物乱用防止行動府民会議」(注※1を参照)を設置し、オール京都体制で薬物乱用の未然防止に取り組んでいます。
この度、若者自らが薬物乱用防止を身近な問題として考え、薬物の誘惑を断る能力を身につけるため、これまで府民会議で開催してきた「高校生と考える薬物乱用防止シンポジウム(本年は10月26日(土曜日)開催予定)」と連動させた学習の場として、「体験型薬物乱用防止学習(模擬裁判)」を実施しました。
5. 内容:
午前の部 出席した高校生、大学生への概要説明のあと、裁判官役、検察官役、弁護人役に分かれて
打ち合わせ
午後の部 午後2時~模擬裁判(薬物事犯に係る模擬裁判)を開始
途中、アドバイザーの弁護士や裁判官と相談しながら裁判を進めました。
最後に裁判官から判決が言い渡されました。
模擬裁判終了後、医師から薬物依存症に係るミニ講義をいただき、「薬物依存は心の病気や癖だと思われが
ちだが、脳のダメージによるものだ。薬物依存は大切な脳を変形させ、依存性物質によってうつ病や記憶障害
を引き起こすことがある」と話し、改めて薬物乱用の危険性を学びました。
龍谷大学 犯罪学研究センター ホームページ(外部リンク)にも結果が掲載されています。
参考:令和元年10月26日(土曜日)に、京都外国語大学森田記念講堂にて、「高校生と考える薬物乱用防止シン
ポジウム」を開催し、同シンポジウム中のパネルディスカッションで模擬裁判の体験内容にも触れます。
注※1 京都府では平成23年に、特に青少年の薬物乱用ゼロを目指し、様々な関係者や関係団体が協力・協働して予防啓発活動等に取組む「きょうと薬物乱用防止行動府民会議」を設置し、オール京都体制で薬物乱用の未然防止に取り組んでいます。
注※2 「犯罪学」(英:Criminology)とは、犯罪にかかわる事項を科学的に解明し、犯罪対策に資することを目的とする学問。犯罪学研究センターでは、犯罪現象を人間科学、社会科学、自然科学の観点から明らかにし、対人支援に基づく合理的な犯罪対策の構築を目指しています。
注※3 科学技術振興機構(JST)「安全な暮らしをつくる新しい公/私領域の構築」社会技術研究開発(RISTEX)研究開発領域・戦略的想像研究推進事業「多様化する嗜癖・嗜虐行動をめぐるトランス・アドヴォカシー・ネットワークの構築とその理論化」(代表・石塚伸一)<https://ata-net.jp(外部リンク)>
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