令和5年度第2回山城北地域保健医療協議会・山城北地域医療構想調整会議合同会議の概要
1.日時
令和5年9月7日(木曜)14時~
2.場所
山城広域振興局1階大会議室
3.出席者
別添名簿のとおり
4.会議概要
(1)京都府保健医療計画(山城地域版)の見直しについて
- 資料1、地域における主な課題と対策(山城北地域)新旧対照表により事務局から説明
(主な意見)
【山城北地域版の見直しに係る主な意見と対応】
- 府の保健医療計画の策定スケジュールの中で、地域医療構想調整会議が明記されていない。我々が参加している地域医療構想調整会議の位置づけ、目的はいかがか。
→保健医療計画の中で、例えば在宅医療など、調整会議の意見を聞くこととなってる。
→調整会議は、地域医療構想を議論する場である。その中で、在宅医療など地域医療構想と連動する内容等の議論をお願いしている。
- 休日急病診療所については、各市で設置されているが、1次救急の機能が十分ではない。
→課題については、医療課に伝えていきたい。
【地域包括ケア(在宅医療)】
- 4病院に計362床の配分との記載があるが、この圏域では、地域医療構想調整会議において、回復期機能の充実を行うとの意見でまとまっていたが、その後の病床配分の経過などがホームページに公開されていない。
→令和2年度に回復期機能を整備する病院を公募し、募集を行った。配分計画を行う中で、コロナ感染症が発生したことから、医療審議会の委員から新たな病院を整備するならば、新興感染症等の感染症拡大時に対応できる病院を整備する必要があるなどの意見が出されたところ。このため、平常時は回復期機能、感染拡大時は感染症対応病院としての機能を有することを条件に、改めて各病院に計画内容を照会し、対応可能と回答のあった病院に配分を行ったところ。
- 在宅医療、周術期からの口腔ケア及び災害時の避難所での口腔ケアも重要。また、府歯科医師会として障害者歯科診療(全身麻酔治療も対応)を京都市内、北部の診療所で実施している。南部では一部地域(宇治市)への対応は行っているが、それ以外はできていない。南部でも障害者歯科診療所の整備が必要との認識
- かかりつけ医の記載があるが、在宅医療において、高齢者と神経難病やがん終末期等手厚く対応する必要がある対象者が同じ診療報酬となっていることが課題。かかりつけ医が高齢者への在宅医療を進めるためには、診療報酬上の対応が必要と考える。今後、在宅医療は「量」ではなく「質」の向上が必要
- 看取りの推進に関して、消防の課題は、看取りの段階に入った患者家族からの救急搬送の要請があった場合、心肺蘇生不要の意見があったとしても救急搬送を行わざるを得ない。府の他地域ではルール化等を検討されている地域もあるので山城北でも検討願いたい。
→9月にメディカルコントロール協議会があるので、その場でも検討していきたい。
【5疾病】
◆がん
◆脳卒中
- 病院と診療所の情報共有だけでなく、老人保健施設等介護保険施設との連携も必要
◆心血管疾患
◆糖尿病
◆精神疾患、認知症
(精神疾患)
- 山城北地域では、モデル事業として身体合併症患者への対応を行ってきた。私立病院協会の中でも好評である。引き続き事業実施を希望する。
(認知症)
【6事業】
◆救急
- 救急搬送が増加する中で、1次、2次、3次救急の役割を見直す必要がある。特に高齢者への救急搬送については、国の動向も見極めながら対応が必要
- 高度急性期病床の必要性の検討の記載があるが、地域医療構想策定時とは体制が変化しており、今後、2025年の次の地域医療構想が議論される中で、計画に記載することはいかがか。
→地域医療構想の見直しが検討されている中で、今後の議題として議論することは必要との認識
◆災害
◆周産期・小児
- 低体重児や重度障害児の出産対応について、府では2次医療圏に限らず、広域的な対応方針があり、機能分化と連携として周産期医療を行っている。必ずしも地域完結ではないので、記載方法を工夫して欲しい
→府の方針に沿って記載を修正する
- 南部には、小児の肢体不自由児への入院施設がないので検討して欲しい。
◆へき地
◆新興感染症
→公表されているものはないが、できるだけ根拠をもって客観的に記載したい。
(2)府立病院経営目標概要について
(3)外来医療における紹介受診重点医療機関の公表について(報告)
(配布資料)