『環』の公共事業行動計画 平成19年度第2回検討会議 開催結果
平成19年度第2回検討会議(通算第9回目)が開催されましたのでその結果を公表します。
開催日時等
- 日時 平成19年9月7日(金曜日) 15時00分から16時45分
- 場所 府庁西別館大会議室C
主な意見
『環』の公共事業の趣旨について
- 『環』の公共事業の評価は事業による環境側面をチェックし、地域の環境像に対し何が影響するかということをみるものである。公共事業には本来の目的があり、その是非を議論するものではない。
- 公共事業の実施により、地域の環境像に対して影響が認められると、事業の中止を考えたり、代替案を検討したりすることになる。
- (この中間案は)戦略アセスの内容に近づいていると思う。
評価軸について
- 環境評価は原点がはっきりしないところがある。
- 生活・文化については評価が難しい。
- 人間環境や社会環境は別の軸に出来ないか。
- 原点をどう客観化していくかはこれからの課題である。事例が積み重なれば、客観化できるかもしれない。
- (事業実施判断のイメージ図は)4つの象限に分けて判断する図になっているが、原点が明確でないので、象限で分けないイメージにしたらどうか。
重点的取組について
(全体的なこと)
- 京都府の事業は良いが、国や市町村の事業はどうなるのか。住民は、京都府の事業ではなく京都の事業として捉える。
- 今回の改定版による取組(伝導事業など)を推進して、しっかりした環境像を蓄積していき、それを将来的に発信していけばいい。
(伝導事業)
- 出来るところから、地域の人と地域の公共事業と環境像について考えていき、広めていくことが大切である。
- アドバイザーの存在は絶対必要。特に地域個性や文化についての住民のみによる評価は難しいと思う。
- 私たちがアドバイザーになる事は異論ない。
(事業者への取組支援)
- 自主的な環境改善を促進させる取組は良いことであるが、環境ラベルを取得すると、その安心感から業者の技術低下を招く場合もある。
構想評価シートについて
- 生活環境の項目は、マイナスをカバーするという発想になってしまう。プラス発想の視点が必要。特に例として示すものは、プラス発想の視点で書くべき。
(例:道路の付け替えにより地域の騒音・振動被害が減少した。)
- 評価点数は単純に足したもので評価してはいけない。(総合点を入れてはいけない。)選定項目に重みをつけるなどの手法も考えてはどうか。
- 原点より上か下かという議論になってはいけない。評価の実施によりどれだけ前向きに進めていくことができるかということが大切である。
- シートの中に外部評価の枠を入れるのはどうか。
- 事業をやらなかった場合の評価、従来通りの方法で実施した場合の評価なども実施して、実際の評価と比べてみる必要があると思う。