丹後広域振興局
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GIS(Geographic Information System:地理情報システム)は、位置や空間に関する様々な情報を、コンピュータを用いて重ね合わせ、情報の分析・解析を行ったり、情報を目で見て分かりやすいように表示させるシステムです。
GISは、基盤的地図データ(航空写真、地形図などの基盤地図)の上に、統計データ(防災施設、避難所、公園など様々な施設等の分布)を重ね合わせて表示します。
GISでは、これらのデータをレイヤー(layer:層のこと)というもので重ね合わせます。レイヤーは増やすことができます。
例えば、航空写真のレイヤーの上に地図のレイヤー、その上に避難所、学校、公園などのレイヤーを重ねるといったように作ります。
このレイヤーは、公開する側が必要に応じていろいろと作成します。例えば、住民に避難場所を知らせたければ避難所のレイヤーを、公園を知らせたければ公園のレイヤーを作成します。
それら作成したレイヤーをユーザー(GISを見る人)が、見たいレイヤーを重ねて表示させることができます。
上図は、京都府宮津総合庁舎周辺の官公庁の位置を示したものですが、京都府と国に関係する庁舎だけを表示させています。当然、京都府だけとか国だけ、市町村だけなどの切り替えが簡単にできます。
画面左側のチェックボックス(赤線で囲っている部分)のチェックをする、しないでレイヤーの切り替えができます。
京都府ホームページでは京都府市町村共同統合型地理情報システム(外部リンク)が公開されています。
このシステムでは、主題図として、
などを地図上で見ることができます。
(平成20年6月1日現在のものであり、順次、増えていきます。)
それぞれの情報を一般地図、航空写真、地形図、数値地図のそれぞれの地図上で見ることができます。
また、表示された施設情報をクリックすると所在地などの情報を見ることができます。
上図は、避難所として橋立中学校を選んだ場合の画面ですが、画面左側に所在地の情報が表示されます。
この情報は主題図を何に選ぶかによって表示される内容が異なります。さらに詳しい情報を提供するためにファイルが添付されているものもあります。いろいろと試してみましょう。
以上、GISの大まかな内容について説明しました。
でも、これは京都府市町村共同統合型地理情報システムを例にしての説明です。他の自治体や国等の団体が公開されているGISと同じではありません。
GISは、作成する人(団体)が異なると表示や操作が異なります。
基盤図の縮尺なども様々です。どれくらいの精度でどのような内容を公開するか(どのようなレイヤーを重ねるか)は、公開する側が考えて決めています。
下の図は、KTR宮津駅から大手川までの距離を測ったものです。画面下に距離「312メートル」が表示されています。
また、相手に知らせたい場所をURLで表示させて、それをメールに貼り付けて送信することにより、場所が簡単に分かったりもします。
GISのレイヤーは追加できます。このような情報も公開すべきだと判断すれば、それを追加していくことができます。
要するにGISは印刷物と異なり、どんどん進化させることができるのです。
印刷物に大量のデータを重ねると見えなくなってしまいますが、GISでは関係のないレイヤーの表示を行わないことにより見たい情報だけを地図と重ねてみることができます。
このような点が印刷物と大きく異なり大変便利なシステムなわけです。印刷物は少し変わっただけで古くなってしまいますが、インターネット上のGISは更新が比較的簡単に行えます。
みなさんもGISの使い方に慣れて、自分の住んでいる地域の近くにどのような避難所があるか、どのような施設などがあるかを確かめておきましょう。
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