丹後広域振興局
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近年、阿蘇海においてカキの異常繁殖が生じ、海面を超えてカキ殻が堆積し「カキ島」が形成されており、問題となっています。
その原因としては、以下のとおり考えられています。
「カキ島」については、表出している部分だけでも約1千トン堆積していると推定されており、年々新たに堆積しています。
これにより、景観の悪化やカキの侵食によるアサリ漁場喪失、船舶運航への支障など、多くの課題が生じています。
(平成27年1月撮影)
阿蘇海環境づくり協働会議では、地域団体、企業、ボランティアの協力により、以下のような環境改善活動や啓発活動に取り組んでいます。
平成21年から地元団体と協力し、天橋立周辺でのカキ殻除去活動を実施しています。
平成27年からは、活動に賛同いただいたNPO法人国際ボランティア学生協会(略称:IVUSA)の協力を得て、毎年、約100名の大学生ボランティアが参加し、宮津市、与謝野町において、地元住民などと一緒に回収活動を実現してきました。
これまでに約300トンものカキ殻の回収を実施した結果、カキ殻回収の取組が環境改善の象徴として良いイメージで報道されるなど、多くの人の知るところとなり、環境美化に向けた啓発的取組としても重要な役割を担っています。
(平成31年3月撮影)
回収した大量のカキ殻については、地元の農園で肥料や土壌改良材として活用する取組を進めています。
この他、地元企業や地域団体と連携し、カキ殻を活用したレンガや漆喰などの建築資材への活用の検討なども実施しました。
カキ殻をゴミとして処分した場合、膨大な費用がかかります。
それを再資源化することにより大幅なコストダウンに結びつけるとともに、地元団体などとの新たな協働が進むなど、地域の活性化にも繋がってきています。
(平成31年3月撮影)
IVUSA(イヴューサ)は、全国各地の大学生が会員として所属するNPO法人で、災害救援、地域活性化、環境保護、国際協力、子どもの教育支援の5つの分野を軸として、全国各地で活動しています。
平成27年から、阿蘇海環境づくり協働会議と連携し、阿蘇海でのカキ殻回収活動の他、阿蘇海流域河川の清掃活動や海岸清掃、子ども向け環境学習会などに取り組んでいます。
平成29年8月には、丹後広域振興局と包括連携協定を締結し、阿蘇海流域の環境改善を中心とした様々な活動を丹後管内で実施しています。
東日本震災復興支援活動、関川大したもん蛇まつり活性化活動、琵琶湖外来水生植物除去大作戦、インド住宅建設活動など
お問い合わせ
丹後広域振興局地域連携・振興部 企画・連携推進課
京丹後市峰山町丹波855
電話番号:0772-62-4300
ファックス:0772-62-5894