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若狭湾は、福井県から京都府にかけての海岸を形成する、日本海が深く入り込んでできた湾です。湾内には多くの支湾があり、舞鶴湾や宮津湾はその一つです。
若狭湾の近年の水質は、有機汚濁の代表的な指標であるCODの環境基準について見ると、達成、非達成を繰り返している状況です。
舞鶴湾は、その中でももっとも深く入り込んだ部分に相当する湾です。
水路の幅は狭いところでは1kmに満たず、舞鶴湾が東西に分かれるところにある戸島のバリア効果もあって、湾奥まで日本海の荒波が入り込まず、穏やかな天然の良港となっています。また、湾内ではカキやトリガイ、ワカメの養殖が行われています。
舞鶴湾は、生活環境の保全に係る環境基準を、海域で最も良い水質を目標とするA類型としていますが、海水交換の悪い閉鎖性水域であることから、有機汚濁の代表的な指標であるCODの環境基準は、非達成が続いています。しかし、舞鶴湾に流入する伊佐津川や河辺川については、良好な水質を維持しており、この10年間、有機汚濁の代表的な指標であるBODの環境基準を達成しています。
宮津湾は若狭湾西端にある支湾です。湾内は日本三景の一つである天橋立によって、内海の阿蘇海と隔てられており、宮津湾とは狭い水路でのみ繋がっています。
水産業が盛んで、タイ類やナマコなどが水揚げされるほか、阿蘇海で漁獲される丸々肥えたマイワシは金樽イワシ又は金太郎イワシと呼ばれ有名です。
宮津湾、阿蘇海ともに海水交換の悪い閉鎖性水域であり、特に阿蘇海は閉鎖度が高く流入した汚濁物質が蓄積しやすい構造であることから、有機汚濁の代表的な指標であるCODの環境基準は、非達成が続いています。
京都府では、阿蘇海の環境改善を目指し、平成19年5月に「阿蘇海環境づくり協働会議」を設置の上、地域住民の皆さんや関係団体及び行政が連携を強化し一体となって、総合的な取組を進めています。
「阿蘇海環境づくり協働会議」(丹後広域振興局HPにリンク)
各測定地点における過去10年間の測定結果です。
河川・ |
地点番号 |
測定地点名 |
所在地 |
類型(BOD等/ |
環境基準点の |
測定結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
舞鶴湾 |
94 |
舞鶴市 |
A/2./- |
|||
95 |
A/2./- |
|||||
96 |
A/2./- |
|||||
97 |
A/2./- |
|||||
高野川 |
98 |
舞鶴市 |
-/-/- |
- |
||
与保呂川 |
99 |
舞鶴市 |
-/-/- |
- |
||
伊佐津川 |
100 |
舞鶴市 |
A/-/- |
|||
河辺川 |
101 |
舞鶴市 |
A/-/- |
|||
野田川 |
102 |
与謝野町 |
A/-/- |
|||
103 |
A/-/- |
|||||
大手川 |
107 |
宮津市 |
A/-/- |
|||
宮津湾 |
111 |
宮津市 |
A/2./- |
|||
112 |
A/2./- |
|||||
阿蘇海 |
113 |
宮津市 |
B/2./- |
|||
114 |
B/2./- |
|||||
115 |
B/2./- |
|||||
116 |
B/2./- |
- |
||||
若狭湾 |
117 |
宮津市 |
A/-/- |
|||
118 |
宮津市 |
A/-/- |
||||
119 |
伊根町 |
A/-/- |
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