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京都府総合計画詳細版【南丹地域振興計画】(音声読み上げ1)について

南丹地域振興計画の構成

計画の特徴

地域の将来像(20年後に実現したい姿)

  1. 地域の特性
  2. めざすべき将来像

施策の基本方向(基本的な視点、4年間の対応方向)

1.京都丹波の地域資源を生かした交流・活力のまちづくり

ア.豊かな自然・歴史文化や食、木材など京都丹波ブランドの更なる魅力発信

イ.京都スタジアムを核にしたまちの賑わいづくり、スポーツ観光の推進

2.人権が尊重され、希望を持って元気に暮らせる地域づくり

ア.女性や高齢者、障害者等誰もが生き生きと暮らせる地域づくり

イ.スポーツ資源等を生かした健康長寿の地域づくり

3.明日の京都丹波産業を担う人づくり

ア.教育機関や地元企業、関係団体等と連携・協働した人材育成・確保

イ.特色ある高等教育機関の集積や立地条件を生かした商工業振興

ウ.京都丹波ブランドを支える特産農産物等の生産拡大・品質向上

4.オール京都丹波による移住・定住プロジェクトの推進

ア.「森の京都・京都丹波ライフスタイル」の発信

5.交流と安心・安全の基盤づくり

ア.京都縦貫自動車道からのアクセス道路の整備促進

イ.桂川等の河川整備など災害対策の推進

ウ.暮らしの安心まちづくりの推進

京都丹波の強みを生かす「横断プロジェクト」

  1. 京都丹波『食』プロジェクト
  2. 京都丹波『自然・歴史文化』プロジェクト
  3. 京都丹波『スポーツ』プロジェクト

エリア構想

数値目標

参考資料

計画の特徴

「京都丹波」を、地域を象徴するブランドとして掲げた計画です。

  • この計画は、南丹広域振興局管内の地域の魅力を広く発信し、活力ある地域を創ることを目的としています。
  • 南丹地域のすばらしさを地域の内外に伝えるためには、地域の一体性を高め、地域全体の力を結集することが大切です。このため、平成23年(2011年)1月に策定した「明日の京都丹波ビジョン」(南丹地域振興計画)では、南丹地域の2市1町のエリアを指す名称として、「京都丹波」を使用し、「京都丹波」ブランドを確立して発信していこうという目標を掲げました。
  • 京都丹波という名称には、『京都』と『丹波』の双方の歴史や伝統文化、美しい自然や豊かな農林水畜産物等の地域資源を生かして、活力と魅力にあふれ、次世代を担う若者が夢と誇りを持てる地域づくりを進めたいという強い思いが込められています。
  • また、京都府では、府域を4つのエリアに分け、「もうひとつの京都」として、広域観光プロジェクトを進めるなど観光振興に取り組んでおり、ここ京都丹波は、「森の京都」エリアに位置付けられています。
  • こうした森の京都の取組と連携させて京都丹波を打ち出すことで、京都丹波の名称がイベント名や広報誌等で使用されるようになりましたが、全国的にはまだまだ認知度が低いことから、今後、更に京都丹波ブランドの魅力発信を進めることにより地域のイメージを浸透させ、多くの人をこの地域に呼び込み、賑わいづくりに努めていきたいと考えています。

京都丹波の強みを生かす「プロジェクト」を設定し、オール京都丹波で施策を横断的に推進していく計画です。

  • 京都丹波には、質の良い「食」、豊かな「自然・歴史文化」、自然や地形を生かした「スポーツ」など、キラリと光る地域資源があり、それがこの地域の強みとなっています。これら3つの強みは、地域振興のためのいろいろな分野と関わりを有しています。
  • 本計画では、各分野の具体的施策に、「食」、「自然・歴史文化」、「スポーツ」という京都丹波の強みを生かすこととし、地域課題を解決する新たな取組等となる施策をこれら3つの強みの視点から再編した「横断プロジェクト」を設定しました。
  • この計画の実施に当たっては、多様な主体が連携しながら地域全体で取り組んでいくことが重要です。このため、地域住民や市町、NPO等地域活動団体、企業、有識者等に参画いただき、オール京都丹波で議論・検討して取り組むことで、より効果的で広がりのある施策を展開したいと考えています。分野ごとの各施策を、京都丹波の強みを生かすという視点で再構成することで、思わぬ“化学反応”が起こり、これまでにない発想での取組が広がり、地域の活性化や交流拡大につながっていくと考えています。

<横断プロジェクトの概要>

京都丹波『食』プロジェクト

京都丹波は、京の台所を支えてきた食の宝庫であり、府内の京のブランド産品(農産物)出荷額や畜産物産出額(推計)の約4割を占める地域です。本プロジェクトでは、「食」を切り口に施策の広がりと相乗効果が生まれる様々な取組を展開します。

  • イベントや観光コースに魅力ある食を取り込むことによる「誘客促進」
  • 障害者の社会参画促進と農業の人手不足を補う「農福連携」
  • 京都丹波ならではの食や農作業体験を取り入れた田舎暮らし体験ツアーによる「移住促進」
  • 学校給食に地元産食材を導入することによる「地産地消」や「食育推進」
  • 捕獲した有害鳥獣の処理施設の整備による「新たな商品開発(ジビエ)」

京都丹波『自然・歴史文化』プロジェクト

京都丹波は、森林面積が82%を超える自然豊かな地域であり、また、伝統ある郷土文化や芸能などの文化財等を数多く受け継いでいる地域です。本プロジェクトでは、「自然・歴史文化」を切り口に施策の広がりと相乗効果が生まれる様々な取組を展開します。

  • 豊かな自然・歴史文化を取り入れたウォーキングコースの普及による「健康増進」
  • 京都丹波の自然を体感できるセミナー等の開催による「森の京都・京都丹波ライフスタイルの発信」、「移住・定住の促進」
  • 地域の魅力を学ぶ講座の開催や地域学芸員・語り部の養成による「郷土愛の醸成」

京都丹波『スポーツ』プロジェクト

京都丹波では、令和2年(2020年)に京都スタジアムがオープンします。また、自然の地形を生かしたアウトドアスポーツが盛んで、全国規模のトライアスロン大会が毎年開催されているほか、ワールドマスターズゲームズ2021関西では、京都丹波の全ての市町が競技会場となるなど、多くの集客が見込まれます。本プロジェクトでは、「スポーツ」を切り口に施策の広がりと相乗効果が生まれる様々な取組を展開します。

  • 京都スタジアムや京都トレーニングセンターにおけるスポーツ体験等を通じた「“京都丹波ファン”の拡大」
  • 京都スタジアムをゲートウェイとした「周遊・滞在型観光の推進」
  • 京都トレーニングセンターと大学等との連携による「トップアスリートの発掘・育成」と、全ての年齢層が気軽に参加できるスポーツ体験を通じた「体力づくり・健康づくり」

地域の将来像(20年後に実現したい姿)

1.地域の特性

京都スタジアムなど交流拠点の整備が進展

近年、京都縦貫自動車道の全線開通や、京都トレーニングセンター、京都丹波高原国定公園ビジターセンターの開設など大規模な交流基盤の整備が進んでおり、令和2年(2020年)には京都スタジアムがオープンします。

京都先端科学大学など高等教育機関が集積、企業立地も進展

環境やものづくり、建築、医療等様々な専門分野にわたり特色ある大学や大学校等が集積しており、また、京阪神地域等へのアクセスの良さを背景に、高い技術力を有する多種多様なものづくり企業の立地も順調に進展しています。

京のブランド産品など特色ある農産物や畜産物、木材の高いシェアを誇る地域

京都丹波は、古くから京の台所を支えてきた食の宝庫であり、京のブランド産品(農産物)出荷額や畜産物産出額(推計)が府内の約4割を占めています。また、京の都の木材を供給してきた地域であり、素材生産量も府内の約4割を占めています。

大都市に近接していながら豊かな森や田園風景に恵まれた自然環境

京都丹波は、大都市に近接し、京都市内への通勤通学者も多く、高い利便性を有しながらも、豊かな森林や田園風景に恵まれ、森の京都の魅力が詰まった地域です。

Iターンを中心に近年移住者が増加

JR山陰本線(嵯峨野線)や京都縦貫自動車道等の交通網整備による利便性の向上と、これに伴う企業立地の進展により、近年移住者が増加しています。

京都府域の中央に位置し、府中部と京阪神地域を結ぶ交通の要衝

古くから、府中部と京阪神地域を結ぶ交通の要衝としての役割を担っており、近年では京都縦貫自動車道に加え、大阪府、兵庫県に至る道路網の整備が進められている地域です。

近年台風や豪雨等による自然災害が多発

桂川の上流域では、過去に氾濫が繰り返され、多くの被害をもたらした歴史があります。日吉ダムの完成により、治水安全度が飛躍的に向上しましたが、平成29年(2017年)の台風21号、平成30年(2018年)の平成30年7月豪雨、台風21号など近年自然災害が多発しており、住民の防災に対する意識が高い地域です。

2.めざすべき将来像

~来てよし・観てよし・住んでよし
交流人口・関係人口1,000万人超の賑わいと活気のある京都丹波~

京都丹波においては、次のとおり20年後に実現したい姿を考えています。

京都スタジアムを核に交流人口・関係人口が拡大し、賑わいが創出されている地域

京都丹波では、交流人口(主に観光客)が約800万人となっていますが、これを早い時期に関係人口も含め1,000万人超とし、賑わいと活気のある地域を実現することをめざします。

このため、地域の美しい自然や伝統文化を生かした京都丹波の魅力をブラッシュアップし、国内のみならず世界に発信・浸透させることにより、多くの人がその魅力に触れてみたいと思える『観てよし』の京都丹波を実現します。

また、京都スタジアムが、府中北部と京都市・府南部地域を結ぶゲートウェイとなり、この地域を多くの人が訪れ、周遊・滞在する『来てよし』の京都丹波づくりを進めていきます。

食、自然・歴史文化、スポーツなどの京都丹波の強みを生かして、誰もが健康で生き生きと、安心・安全に暮らしている地域

京都丹波の豊かな食、美しい自然環境や歴史文化、京都スタジアムや京都トレーニングセンター等のスポーツ資源を活用して、地域住民の生涯にわたる健康づくりを推進するとともに、女性や高齢者、障害者等誰もが能力を発揮でき、住み続けたいと実感できる共生の京都丹波づくりを進めていきます。

また、河川改修等を計画的に進め、災害のリスクを軽減するとともに、NPO等地域活動団体などと協働して、住民一人ひとりの防災意識を高めることにより、安心・安全な『住んでよし』の京都丹波づくりを進めていきます。

「森の京都・京都丹波ライフスタイル」が浸透し、若者の定着が進んでいる地域

都会に近いというこの地域の特徴を生かし、企業の立地を進めるとともに、農林水産業の収益性の向上や産品のブランド化を図り、産業の活力を生み出す京都丹波をめざします。

併せて、地域全体で子育てに取り組む「子育て文化」が浸透した京都丹波をめざします。

就労や子育ての環境整備を図り、移住・定住を促進するとともに、豊かな食や自然・歴史文化、スポーツを生かしたライフスタイルの浸透を図ることにより、若者を中心に、京都丹波で生まれ育った人も、新たに移り住んできた人も、誰もがずっと住み続けたいと思える『住んでよし』の京都丹波づくりを進めていきます。

 

南丹地域振興計画(音声読み上げ2)に続く

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