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2015年も9月に入って、本格的な台風シーズンに突入しました。不安定な大気の状態で、スッキリ晴れない日々が続いていますが、9月4日(土)は朝から良いお天気に恵まれました。
暑さ和らいだこの日は、朝から高野川から鴨川へと向かいました。道すがら聞こえてくる会話では「貴重な晴れ間を利用してお布団干しますよ」という声も聞こえてきます。
高野川の落差工付近では、コサギが黄色い足で踏ん張って小魚をジッと待っています。7月の増水で魚の姿も少ないようですが・・・。
<黄色い足で踏ん張るコサギ>
<魚いないかな>
晴天の青空を仰いでみると、ソメイヨシノの葉も色づいて、秋の足音を感じます。今年も真っ赤なサクラの紅葉を見ることができるでしょうか。
<見上げると>
<ソメイヨシノの葉も色づきはじめ>
再び川の中に視線を戻すと、スズメが水浴びをしています。代わる代わる水辺へやってきて、バシャバシャと水しぶきをあげて水を浴びて、仕上げは羽毛を膨らませて「ぶるぶる」そして飛び去って行きました。
<飛び散る水しぶきが石を濡らす>
<ブルブルと スズメ>
秋を感じるススキの仲間でしょうか。上へ上へと穂先を伸ばしていきます。
<ユラユラ揺れる長い葉>
小さく鮮やかなオレンジ色の花を咲かせているのは、“マルバルコウ”というヒルガオ科の植物です。この花も江戸時代に外国から日本に入ってきたそうです。
<鮮やかなオレンジが目立ちます>
<マルバルコウ>
ツユクサも青い小さな花を咲かせています。そしてトゲがあり繁殖力が強くて毒もある“ワルナスビ”も白い花を咲かせています。畑のなすびの花にそっくりです。白の他にも薄紫色の花もあるようです。
<ツユクサ>
<ワルナスビ>
薄いピンクの花が太陽に照らし出されて、スポットライトを浴びているように見えます。“コヒルガオ”の上品な薄いピンクの花の中心に向かって、ゆっくりと近寄っていくのはハチの仲間でしょうか。花から花へと蜜を吸い、花粉の運搬役をしています。
<太陽に照らされて コヒルガオ>
<ハチが近づいてきました>
マルバルコウとセンニンソウが重なり合って咲き乱れています。対象的にひっそりと2輪だけ白い花を咲かせているのは、鑑賞種の野生化でしょうか。一般のお宅の庭でも見かける花です。
<寄せ植えの様にセンニンソウと>
<ひっそりと2輪咲き>
辺り一帯に茎を伸ばして、その葉の間から細長く連なった白い花を咲かせているのは、イタドリです。
<イタドリの群生>
<小さな花が集合>
コヒルガオとは対象的に、つる草の陰で太陽を避けて隠れる様に青い花を咲かせているのは、アサガオです。アサガオといえば、小学生が夏休みに自宅でお世話をして夏休み明けに学校へ持って行く姿を見かけます。夏休みが終わるとアサガオも終わりと思っていましたが、意外と長い期間花を咲かせるようです。
<茂みに隠れる様に>
<アサガオが覗いています>
キク科の植物も群生してます。ヒメジョオンではないでしょうか。初夏から秋まで長く楽しめる花のようです。
<ヒメジョオン?>
稲穂がこうべを垂れる様に白と薄いピンクの花を咲かせているのは、タデ科のようです。
<タデ科の一種>
<稲穂がこうべを垂れるように>
ピンクの小さな花が、下の方から順番に咲いていくのは、何でしょうか。コマツナギの様です。
<小さなピンクの“コマツナギ”?>
ムラサキツメクサの花の蜜を吸っているのは、“ツマグロヒョウモン”です。ヒョウ柄のような複雑な模様の羽を閉じたり、広げたりしながらゆっくり鑑賞させてくれました。
<ムラサキツメクサに>
<ツマグロヒョウモン>
川の中で黄色い花がたくさん咲いています。春は“セイヨウカラシナ”が川の中を黄色く染めますが、秋にはこの“キクイモ”が同じく黄色に染めます。
<キクイモの黄色い花も咲き始めました>
黄色い花といえば、春に鮮やかな黄色い花を咲かせる“ヤマブキ”も有名ですが、夏の終わりのこの時期に鮮やかな八重咲きの花が所々で咲いています。
気温の変化に敏感に反応したのでしょうか。秋の彩りに混ざって季節外れの花を咲かせたのでしょうか。
<季節外れのヤマブキ>
<鴨川と青空と黄色いヤマブキ>
高水敷では、つかの間の晴れ間を鴨川で過ごすお母さんと3姉妹でしょうか。お揃いの黄色い洋服でシャボン玉を楽しんでおられました。
川の中では、ごろごろ石の礫河原に腰を下ろして絵筆を動かす女性の姿もありました。
<初秋の青空の下でシャボン玉>
<川の中でスケッチ>
暑さも和らぎ、川でも過ごしやすい季節です。皆様も秋の鴨川へ出かけてみてはいかがでしょうか。思いがけない出会いがあるかもしれません。
平成27年9月8日 (京都土木事務所Y)
2015年の秋のお彼岸も秋分の日を中日に足早に過ぎ去っていきました。秋のお彼岸にはシルバーウイークというまだ耳慣れない連休が含まれていましたが、「暑さ寒さも彼岸まで」という慣れ親しんだ言葉があります。
猛暑、酷暑といわれた暑さも和らいで、過ごしやすい季節を迎えました。そんな秋の鴨川・高野川で楽しく過ごす人々の様子や川の様子をご紹介したいと思います。
今年も彼岸花が花を咲かせました。彼岸花は実を結ばないため、地中の鱗茎(りんけい)という球根状の根が大きく育って分割して増えていくそうです。このため、毎年ほぼ同じ時期に同じ場所で花を咲かせます。
<水辺に咲く彼岸花>
<仙人草と彼岸花>
鴨川・高野川でも多くの彼岸花が咲き乱れていますが、草刈りの際に配慮され、残された彼岸花は、刈り取られた他の草を見下ろす様に一段高い所にスッと立ってきらびやかな花を咲かせています。
<刈り残された彼岸花>
<高野川 松ヶ崎人道橋下流>
出町の合流点では、柔らかい日差しの下で生き物採取や、飛び石で遊ぶ人、寝転んでくつろぐ人の姿があります。陽の光を避けて木陰で憩う人、思い思いに休日の昼下がりを楽しんでおられました。
<秋晴れの合流点>
<光る水に誘われて>
鴨川では、写真撮影をされる方も多くおられます。カメラのレンズを向けるその先には、洋服が濡れるのを気にせず楽しく水遊びする親子の姿がありました。
<カメラを向けるその先には>
<水遊びする親子>
そんな中、高野川をバックに愛犬の写真を撮影されているご夫婦にお会いしました。マルチーズの頭に黒いハットを被せて記念撮影です。正面を向いた写真を撮影しようとされますが、ワンちゃんはあっちを向いたり、こっちを向いたりとなかなかポーズが決まりませんでした。
<はいこっち向いて>
<こっちが気になる>
<あっちも気になる>
<後も気になる>
<そうそうこっちだ>
<ハットがずれてきた>
その様子を撮影し、お声掛けさせて頂きました。鴨川真発見記へのご登場を了承頂いて後日連絡を頂きました。ワンちゃんのお名前は「チャッピー」とのことです。真正面から決まったポーズの写真も提供して頂きました。
<かわいく撮れました 名前は“チャッピー”>
高野川、高野橋の下流にある飛び石では、近所のスーパーへの生活道路の代わりとして利用される方も多いですが、飛び石目当てに親子連れも多くお越しになります。
<のどかなお昼前>
<買い物袋を持つ人に交じって>
しばらく木陰のベンチで休んでいると、次から次へ親子連れが飛び石へと降りていかれます。靴を脱いで川の水に足を浸けたり、飛び石を何度も往復したりして楽しんでおられました。
<中州で水路を造るお子さんも>
<小さなお子さんはしっかり手を繋いで>
<少々混み合ってきました>
皆さん楽しく水に親しんで頂いておりますが、お子様だけで川で遊ぶのは危険な場合もあります。必ず大人の方が一緒に連れ添ってあげてください。安全な水遊びをお願いいたします。
平成27年9月28日 (京都土木事務所Y)
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