【終了報告】亀岡市都市計画公園及び京都スタジアム(仮称)に係る環境保全専門家会議(第34回)の開催概要
開催日時
平成29年5月17日(水曜日)午後6時から9時
開催場所
メルパルク京都 5階 会議室
出席者
【委員】
村上委員(座長)、岩田委員、竹門委員、辻村委員、平井委員、堀野委員、松井委員、松田委員
【オブザーバー】
江戸オブザーバー、前薗オブザーバー、山脇オブザーバー(代理出席)
【要綱第5条関係人】
渡辺亀岡市アユモドキ緊急調査検討委員会委員
阿部亀岡市アユモドキ緊急調査検討委員会委員
【事務局】
京都府:文化スポーツ部森下部長、稲垣副部長、山本理事、星野課長 ほか
亀岡市:石野副市長、竹村まちづくり推進部長、並河まちづくり推進部事業担当部長、塩尻環境市民部長 ほか
議題
- 京都スタジアム(仮称)整備事業に係る環境への影響について
その他
- 亀岡市の魚「アユモドキ」について
- 平成29年度ラバーダム起立スケジュールについて
意見等
京都スタジアム(仮称)整備事業に係る環境への影響について
- 基礎杭埋設については、土壌改良やセメントミルクを使わない工法ということで、当初懸念されていた地下水の水質に対する影響についてはかなり減少したと思うが、工事中の濁水対策として他の工程でも現場内でコンクリートの流し込みを少なくする工法を検討すべきである。
- JRアンダーパスの工法や区画整理事業地内の地下水保全対策も議論していかなければならない。
- 地下水のモニタリングにおける評価システムは今後構築していくが、予期せぬことが起きた場合の予防措置として、アユモドキの待避場所を設置しておくべきである。
- 越冬環境に与える影響と合せて、アユモドキの遡上に対する工事や試合の影響に関しても、その影響は不明だが、5月の個体数調査結果と前年度の個体数推定調査結果の相関関係に現状との違いがないか評価して対応することになる。
- アユモドキの遡上時期のためにも待避場所を増やすなど、何らかの対策をしておくことは大切である。
アユモドキの全体的な保全対策について
- 京都亀岡保津川公園をどのように整備するかということはまだ決まってない。アユモドキの保全とともに地域の活性化を両立させることが大切である。
- 広域的な生息環境改善やその他の保全対策について、その実施主体を明確にすべきである。
- 本日の意見を含めてワーキングで議論をした上で修文を行うが、文章の表現上の問題であり、以下の総合評価の内容がいわば結論なので、この内容で第三者委員会に出すことを認めることとする。
- 環境に配慮した工法の採用、影響評価は現況の変動の範囲内に留まると予測されること、予防保全措置を行うこと。
- 予測にはある程度の不確実性を含むことから、モニタリングを行い工事中に工事前と大きく異なる数値の変化が観察された場合は、工事を一時中断するなどの対応を行う。
- これらの対応を行うことにより、工事に着手し本件事業を進めてもアユモドキの生息への影響は回避され、アユモドキ個体群への影響は軽微なものとなる。
更に、京都亀岡保津川公園用地を中心に国や京都府、亀岡市が連携し、広域的な生息環境の様々な改善対策を講じることにより、将来にわたるアユモドキ生息環境を早期に確立できる。
資料
(希少種情報を取り扱う資料は非公開としています。)