【終了報告】亀岡市都市計画公園及び京都スタジアム(仮称)に係る環境保全専門家会議(第19回)の開催概要
開催日時
平成27年5月12日(火曜日)午後6時から9時
開催場所
メルパルク京都6階会議室
出席者
【委員】
村上委員(座長)、岩田委員、竹門委員、辻村委員、平井委員、松井委員、松田委員
【オブザーバー】
前薗オブザーバー、遠藤オブザーバー
【要綱第5条関係人】
阿部亀岡市アユモドキ緊急調査検討委員会委員
渡辺亀岡市アユモドキ緊急調査検討委員会委員(京都大学准教授)
【事務局】
京都府:文化スポーツ部森下部長、坂本副部長、中島理事、山本担当課長 ほか
亀岡市:栗山市長、湯浅副市長、勝見副市長、桂政策推進室長、中川環境市民部長、古林まちづくり推進部長 ほか
報告
- 亀岡市都市計画公園及び京都スタジアム(仮称)の整備計画の策定にあたり考慮するべき基本方針について(素案)Ver.1について
議事
- アユモドキ等の自然と共生するスタジアムを目指した新たな事業方式について
- スタジアム基本設計書(案)への「考慮するべき基本方針(素案)」の反映について
意見等
亀岡市都市計画公園及び京都スタジアム(仮称)の整備計画の策定にあたり考慮するべき基本方針について(素案)Ver.1について
(前回の専門家会議での指摘を基に修正したものを報告し、了承された。)
アユモドキ等の自然と共生するスタジアムを目指した新たな事業方式について
- 「アユモドキ等の自然と共生するスタジアムを目指した新たな事業方式」については、本日の議論を踏まえ、資料公開することとする。
- スタジアム本体については、可能な限り公園の北西側に位置をずらすこととなったが、亀岡駅からのアクセス道路の位置についても、今後、検討する必要がある。
- 本年12月には、アユモドキの繁殖並びに成長期における水田と水路の評価について行うこととなる。また、地下水や越冬場所の問題、水田環境の持続化などの課題も公共事業とセットで検討し、抜本的な対策を具体的に進めることで、アユモドキの保全に寄与できると考えられる。
- そのために行政機関もしっかりと対応いただきたい。新たな事業方式についても、そういう考え方で保全対策をさらに具体化していくことが重要である。
- 今年の水田実験のデータで評価できない場合や着工後に深刻な影響が出た場合は、スケジュールの変更も想定する必要がある。
- アユモドキが曽我谷川に遡上して、産卵するしばらくの間は工事を行わないことなどが前提である。
- アユモドキの絶滅の可能性を高めることを最も避けるべきであり、新たな事業方式にあるスケジュールだけで評価できないため、絶滅と言ったことが起こらないよう十分な対策を行いながら進めていく必要がある。
- 従来から実施されているダム起立時や土用干しの救出活動や外来魚駆除等は、アユモドキの絶滅確率を下げる効果がある。こうした保全活動で絶滅のリスクを回避する方策をさらに検討すべき。
スタジアム基本設計書(案)への「考慮するべき基本方針(素案)」の反映について
(資料説明のみを行った。)
その他
- 京都スタジアム(仮称)の整備に係る京都府公共事業事前評価調書について、アユモドキと共存するスタジアム建設と言うことが視点であるにもかかわらず、事前評価調書(案)については、そのアユモドキの保全に関する記述が少ない。環境保全に関して、これまで整理してきた「考慮するべき基本方針(素案)」及び「新たな事業方式」をベースとして、大幅に追記する必要がある。
- 府は、「絶滅のおそれのある野生生物の保全に関する条例」を制定している。その内容について、評価調書に記述する必要がある。
- 「京都スタジアム(仮称)整備に関する環境保全専門家会議としてのアユモドキ等自然環境保全上の意見(素案)」を作成する必要がある。
資料
(希少種情報を取り扱う資料は非公開としています。)