平成23年度京都府産業教育審議会の議事要旨
1 開催日時
平成23年11月16日(水曜) 午後1時30分から3時40分まで
2 場所
京都府立農芸高等学校(南丹市園部町南大谷)
3 出席者
【委員】
森田雅憲 会長、的場敏信 副会長(代理)、牧克昌 委員、上田雅弘 委員、松尾省二 委員、
藤井浩之 委員、高橋秀寿 委員、今西仲雄 委員(代理)
(7名欠席)
4 議題
(1)開会
(2)あいさつ
(3)説明・報告事項
ア 「学校概要及び教育方針等について」
イ 「農産バイオ科について」
ウ 「環境緑地科について」
エ 「農芸祭の取組について」
(4)授業参観
農産バイオ科(2年生) 科目「総合実習」 授業内容「植物バイオ実験」、「草花栽培管理」
環境緑地科(3年生) 科目「総合実習」 授業内容「10坪庭実習」、「水理実験」
(5)意見交流
「府立高校における今後の産業教育支援策について」
(6)閉会
5 意見交流内容(主な意見)
委員の意見の要旨
- 高校で生産技術を教えられた生徒の受入先となる大学としては、販売の側面やその他の部分でも様々な学部に存在価値があり、学部の選択によって多様な方向性があるのではないかと感じる。
- 他の農業高校を見学したことがあるが、農芸高校はかなり異色な存在であると感じる。設備的なことや生徒の顔つきなどから、かなり可能性のある学校だという気がした。
- 今後、学校の方向性を見直す際は、設備の整備や大学の農学部との関係をどうするかということの整理が必要だと思う。
- これからの農業は法人化等様々な経営形態が考えられる。また6次産業化についても言われているところであり、その中で中核となる後継者等担い手の育成等について、学校や教育委員会と農林水産部が連携をしながら進めていく必要があるのではないか。
- 農芸高校は人格を形成するには本当に良いところだと実感した。
- 今、農家の高齢化ということもあり、盛んに農業の法人化が行われ、会社組織を作り、若い人が農業へ就職できるような環境作りも行われているが、そんな中でやはり重要となるのは、儲かる農業、食べていける農業ということではないか。
- 韓国では農業高校の生徒について学費の支援が行われ、さらに卒業後就農する際にも支援が行われていると聞いたことがあるが、そのような形で在学中の学費支援と卒業後の支援を一体的に取り組む必要があるのではないか。
- 農芸高校は技術が中心の教育をされているように感じるが、高校で農業をすることの楽しさに目覚めた生徒が、そのあと例えば商学部、経済学部、経営学部に進学することで経営のセンス、マーケットを理解する力を身に付けることで、新しい農業を切り開く人材になりうるのではないかと思う。
- 良い意味で学校が変わってくると、外部の人へのあいさつができるようになってくると思うが、農芸高校はその点でもう少し努力する余地があるかと思う。
- 週一日でも農業で成功している方が学校に来られると、生徒に身近な存在としてシンボリックなものにもなるし、学校の先生の手助けにもなるのではないか。
- 高校の先生と生徒が一緒に研究した内容を学会へ行って発表することで、より高い評価が得られ、そのことで学校が元気になれるのではないか。
- 農芸高校の生徒の男女比を見ると非常に女性が少ない。今後農業教育のあり方を検討する際には、学校の活性化や少子化で学生が減少していくといった点を考えると、女子学生に入りやすいような農業高校の取組を考える必要があるのではないか。