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平成22年度第2回京都府産業教育審議会の議事要旨

1 開催日時

平成22年11月10日(水曜)  午後1時から3まで

2 場所

京都府立京都すばる高等学校(京都市伏見区向島西定請120)

3 出席者

【委員】
森田雅憲 会長、的場敏信 副会長、十川洋美 委員、榊原典子 委員、上田雅弘 委員、高橋秀寿 委員、野崎治子 委員(代理)、山下晃正 委員(代理)

(7名欠席)

4 議題

(1)開会

(2)あいさつ

(3)説明・報告事項
ア 「産業界との連携・高校における金融経済教育」
イ 「商業に関する学科改編による現状」
ウ 販売学習「京都すばるデパート」の取組について
エ 「農業とマーケティングによる地域活性化の研究」

(4)授業参観
  ビジネス探求科(2年生) 科目「京都探求」 授業内容「丹後活性化プロジェクト」

(5)意見交流
  「府立高校における今後の産業教育支援策について」

  

5 意見交流内容(主な意見)

委員の意見の要旨

  • 大学での授業に京都すばる高校出身の学生がいるが、何をさせても、ものごとを非常に自律的に進めていて、様々なことで鍛えられていると感じる。1年生の段階から身近なところから「お金」を感じるライフプランニングの学習をするなど、短期的な利益ではなく長期的なものの見方を教え、将来の職業観を身に付けていく取組がなされていて、それは重要なことであると感じる。
  • 私が関心を持ったのは、商業教育の中での消費者教育の取り扱いである。販売者と消費者、両方の立場がわかる生徒に育てるために、消費者教育をどのように取り扱うかは非常に重要である。高校生になったばかりだと、客観的に自分が消費者という立場にいると見ることができていないので、消費者教育の積み上げが大切であり、複数教科で取り扱う内容でもあるので互いの連携が必要である。
  • 中学時代に、ゲームで株式の学習をしたことがある。当時は低金利で選択した株はほとんど下落したため、株式投資は気をつけなければならないという感想を持ったが、当時の株価が上がっていれば、また異なった感想を持ったであろう。学習した当時の社会背景が、生徒の持つ感想・印象に影響すると考える。
  • 京都すばる高校では、出会った全ての生徒があいさつをし、礼儀も正しく、単に専門技術だけでなく、礼儀などを身に付ける教育が高校という土壌でなされていることを実感した。農業分野の振興に当たっては、京都府では農商工連携に力を入れており、またグリーンツーリズムなどの取組がなされている。本日のプレゼンテーションを見ていて、現代社会の流れを敏感に捉えた教育が行われていることに感銘を受けた。基礎教育だけでなく、現代の課題を取り扱った教育は重要である。 今年は野菜の値段が暴騰したが、その中でも利益を上げたという農業者がいる。農業もビジネスの感覚を持ちながら、行っていくことが重要になっている。
  • 工業や商業など、専門の学科は専門知識を身に付けるだけでなく、職業意識を身に付ける取組がなされている。普通科の生徒にも地域に根ざした取組など、職業意識や社会に出る目的意識を高める取組を進めていただきたい。
  • 本日発表のあった取組は、大学で商業や経済学を学ぶ恰好の導入教育である。普通科にも同様の取組があれば、大学に入ってから、商業や経済学を学ぶ意味がよく理解できるだろう。職業教育というと、これまでは即戦力、企業へ送り出す人材育成という捉え方であったが、大学進学が増える中で、これからはモチベーション、勤労意欲を高校段階で育て、それを受けて大学で学ぶという役割分担が大切である。
  • 昨今、雇用のミスマッチの解消が課題となっており、京都府では「ひとづくり」に力を入れているが、キャリア教育やインターンシップを通して、職業観を身に付ける取組は非常に重要である。企画科の発表は、「京都の強みを生かす」「付加価値を見つけて、商品化していく」という地域活性化につなげる取組であり、感銘を受けた。京都には伝統文化や観光資源があり、そういった強みを地域活性化につなげていくことが望まれる。
  • 産業教育は、キャリア教育というものを明確にして取り組んでいく必要がある。「あいさつ」一つにしても、コミュニケーションのスタートが「あいさつ」であるという、昔からの伝統的な取組を守っていき、それによって、生徒の職業意識を育てる。外部との連携をより進めながらキャリア教育を充実させたい。

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