京都府環境影響評価専門委員会の議事要旨(平成24年8月17日)
1 日時
平成24年8月17日(金曜日)10時から12時15分まで
2 場所
御所西 京都平安ホテル 2階 嵯峨の間
(京都市上京区烏丸通上長者町上ル)
3 出席者
【委員会】
寺島委員長、荒川委員、磯辺委員、岩嶋委員、岡村委員、須川委員、武田委員、田中委員、増田委員、松井委員、宮前委員、吉安委員(12名)
【事務局】
環境技術専門監、環境管理課長、その他関係職員
【関係市】
綾部市
【傍聴者】
なし
4 公開・非公開の別
一部非公開
京都府情報公開条例第6条第4号に該当する事項に係る審議部分
5 議題
(仮称)綾部総合工場設置事業に係る環境影響評価準備書の審議
(1) 事務局から条例手続の進捗状況等について説明
(2) 事業者から前回の委員の質問に対する回答について説明
(大気質)
- 地形を考慮しないプルーム・パフ式による長期濃度予測を行い、準備書に記載した地形考慮モデル(ERT PSDMモデル)との比較を行った。通常のプルーム・パフ式では、谷風に沿って、北東及び南西方向に分布し、十倉志茂町付近に最大着地濃度地点が出現したが、そのときの濃度はERT PSDMモデルとほとんど変わらない。
- 排ガスが事業予定地南側の山を越えたときの短期濃度を、逆転層検討時に使用した悪条件下で予測し、環境影響は大きいものではないことを確認した。
(騒音・振動)
- 事業予定地に進入する登坂路を通過する大型車による騒音・振動の影響について、府道を通過する車両騒音・振動との比較を行った。騒音については、20~30km/hで登坂する場合の騒音の最大値は、府道通過車両と同等かそれ以下であり、振動については府道通過車両よりも影響が小さい。
(景観)
- 事業予定地上盤の植栽の有無による直近民家付近及び府道からの眺望の違いについて、フォトモンタージュにより検討した。植栽の樹種等は検討中であるため、樹高を植栽直後の5~6mとし、一列に配置して作成した。上盤の主たる構造物である焼却棟及び倉庫棟は、植栽により府道からはほとんど視認できず、民家付近については、倉庫棟はほぼ隠れるが、焼却棟の上部が一部視認される。ただし、植栽が10m程度に生長すれば、ほぼ隠れることとなる。
(3) 意見・質疑応答
(全般的事項)
- 追加で実施した予測、評価等については、住民に理解しやすい表現で、評価書に記載すること。
(大気質)
- 予測の前提条件となる高層気象の調査方法の選定理由及び結果の考察について、評価書に詳細に記載すること。
(騒音)
- 事業予定地周辺は騒音の規制基準の適用を受けない地域であるが、一般に、事業所内を通過する車両の走行音についても、規制基準との比較対象と解されることを踏まえた評価を行うこと。
- 道路騒音については、現状非悪化の観点から評価を行うこと。
- 夜間の操業音については、予定地周辺の暗騒音が非常に小さく、直近の民家で聞こえる可能性があることを踏まえて、評価書において、住民が理解しやすい記載を行うこと。
(景観)
- 植栽には紅葉する樹種は使用しないのか。
(事業者)検討中であるが、中木として高木の間に配置することを考えている。
- 府道沿いの管理棟について、府道の歩行者及び通過車両からどのように視認されるのか、説明すること。
(4) 答申素案の検討(非公開)
- 事務局において作成した答申素案について、質疑応答を行った。
6 資料
資料(府)(PDF:78KB)
7 問い合わせ先
環境管理課 指導担当 075-414-4715